NFLでは今年のシーズンオフに、3人の「札付き」選手が出ました。
札付きと言っても悪い事ではなく、チームが手放したくない時に使う
フランチャイズタグという制度の事です
以下、フランチャイズタグの解説については
日本語の契約情報では最も優れた情報を掲載している
「Packer Zone」さんの情報を参考にさせて頂きました。
http://www.packers.jp/contractglossary.htm#franchiseplayer
フランチャイズタグが付けられるのはFAとなった選手です。
FA選手に関してはどのチームでも自由に交渉する事が出来ますが、
このフランチャイズタグを付けられた選手に関しては、
(1)そのポジションの年俸TOP5の平均
(2)前年の年俸の2割増
のいずれか高い年俸が約束される事となります。
フランチャイズタグを付けられたとしても、
他チームが交渉する事は自由なのですが、
上で決められた年俸を超える契約を提示する必要があります。
さらに他チームが上回る金額を提示したとしても、
その提示した契約と同等の契約を提示する事によって
移籍を阻止する事が可能となります。
チームが移籍を阻止せず、移籍が成立した場合でも、
選手を失ったチームは、選手を獲得したチームから、
今年度+来年度のドラフト1巡指名を貰える事になっています。
ドラフト1巡の価値はかなり高いので、それを2個も貰えれば
流出の穴は十分埋まります……
しかしドラフト権を渡す方としては、1巡2個との引き換えが
あまりにも不釣合いになる事が多いので、
わざわざフランチャイズ指名をした選手に、
契約を提示する事はほとんどありません。
実質的には流出を阻止するために使われるフランチャイズタグ、
今年使われたのは下記の3名、全員がディフェンスの選手です。
アサンテ・サミュエル(NE CB)
ランス・ブリッグス(CHI LB)
ジャスティン・スミス(CIN DE)
NEファンの僕としては、久しぶりに生まれた生え抜きのCBである
アサンテ・サミュエルの流出が避けられた事に安堵しています。
サミュエルは僕がNEファンになった後に入団した選手ですから、
ずっとプレイを見ていて、成長したと感じられた選手。
ドラフト4巡からここまでの選手になったという事、
サミュエルの努力の賜物だと思っています。
このフランチャイズタグを含め、これからのオフシーズンは
契約の話題で持ちきりとなります。
その契約の話を理解できるように少しずつ勉強し、
この場で披露していければと思っています。
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