Tour de Suisse 2012 大会公式サイト
9.Etappe Näfels -> Lintharena【215.8km】
コース図等
ツール・ド・スイスもいよいよ最終日。
距離も215.8kmと長い上に、超級山岳が2つ。
さらにゴール前には2級の登坂と
決着に相応しい舞台が用意されています。
実況は白戸太朗さん、解説は永井孝樹さん。
放送開始時点では4人が逃げており130km地点付近を走行中
大集団とは10分超という大きな差がついていました。
総合上位勢は逃げ4人には目もくれずに、
同じ集団にいるライバルとの争いに集中する感じのようです。
1つ目の超級Glaubenbielenでは特に争いなく通過、
モンタグーティが先頭で通過し山岳ポイントを獲得。
集団が追ってこないので、山岳賞ジャージが取れるかも。
2つ目の超級Glaubenbergの登坂に突入。
タイム差は少しずつ縮まりましたが、
山頂まで5kmでタイム差はまだ約7分。
総合上位勢は互いにマークしあう展開。
脱落者によって集団が絞られる流れが続いたあと
山頂まで5km、ゴールまで45kmも残っているこの位置から
フランク・シュレクがアタックを仕掛けてきました。
ニエベ、ダニエルソンが追おうとしましたがついていけず
フランクは単独で逃げ始めました。
総合首位のファリアダコスタはヴァルヴェルデが離脱し
アシストがいなくなってしまいました。
リーダージャージを守りきるには自力でやるしかなくなりました。
2つ目の超級Glaubenbergもモンタグーティが先頭で通過、
これで山岳賞ジャージが確定になったかな。
逃げ集団から遅れたブックウォルターは追いつけないぐらい
差を付けられちゃったかな。
フランクから3番手のダニエルソンまで27秒差
そしてファリアダコスタのいる集団まで52秒差。
この差が維持できればフランク・シュレクが大逆転となりますが……
下りに入ってフランクは頑張って差を詰めていますが、
メイン集団の人数が膨らみフランク以上のペースで走っていきます。
スプリントポイントは逃げている3人で消費。
フランクはボーナスタイムを取れず、
再度の登りで差をきっちりつける必要がありそう……
と思ったらシュレクは単独での追走を諦め
総合上位勢のいる集団へと戻りました。
カウンターでアタックを決めたのはセレンセン、
これをクルイスウィク、マティアス・フランク、キセロウスキーの
3人が追っていき、他の上位勢は一団で進んでいきます。
後方でやりあっている間に先頭3人との差は4分半以上に、
これは逃げ切りの可能性が高まってきたかな。
先頭3人、セレンセン、追走、メイン集団という形でしばらく進行。
メイン集団は先頭3人以外の上位勢にも
気を配らなければならないのはちょっときつい……
早く追いついておきたい所かも。
2級Südelhöheの山頂手前で先頭3人からロワがアタック、
カンゲルトはついていきましたがモンタグーティは遅れてしまいます。
2級Südelhöheの山頂はカンゲルトが先頭で通過。
メイン集団ではファリアダコスタが自ら牽き始めます。
残り1kmを切って先頭2人でカンゲルトがアタック、
ロワはきっちり対応し横並びのまま残り300m。
残り100mでカンゲルトが前に出ると、
ロワは脚が残っていなかったのか諦めてしまい
カンゲルトがそのままゴールイン、ステージ優勝となりました。
モンタグーティは3位でゴールし山岳賞ジャージ獲得。
総合上位勢は1分46秒 or 1分48秒遅れと
ほぼタイム差がつかない状態でゴールイン。
この結果ファリアダコスタが総合優勝を獲得しました。
アシストをしてくれたヴァルヴェルデの働きも光りました。
これぞロードレースって感じのチームワークを見ました。
・ÉTAPE 9 成績
1位 5h 54m 22s タネル・カンゲルト(AST)
2位 + 2s ジェレミー・ロワ (FDJ)
3位 + 31s マッテオ・モンタグーティ(ALM)
・総合成績
1位 29h 58m 39s ルイアルベルト・ファリアダコスタ(MOV)
2位 + 14s フランク・シュレク(RNT)
3位 + 21s リーヴァイ・ライプハイマー(OPQ)