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ÉTAPE 17 Bagnères-de-Luchon -> Peyragudes【143.5Km】
コース図等
ピレネー2日目は山頂ゴール。
序盤から1級・2級・3級と山を越えた後、
超級・1級を越えた後に山頂ゴールという厳しいレイアウト。
翌日は差がつきにくいので、総合争いをする選手の仕掛けが楽しみ。
実況は谷口広明さん、解説は今中大介、
ゲストに片山右京さんが登場。
放送開始時点ではスタート地点に向かう所でした。
スタート後、まず抜け出しを決めたのはティマーでしたが
これは追従する選手が出てこず吸収されました。
この後も仕掛けは続きましたが抜けだす選手はいないまま
1級Col de Mentéの登坂に突入しました。
登坂に入って抜け出す選手が出始め
19人の逃げ集団が出来ました。
山岳賞を狙うヴォクレールとケシアコフはこの集団に入り
ポイント争いが加熱しそうです。
しかしタイム差がなかなか開かず、逃げは大集団に吸収。
山頂付近でケシアコフがアタック、
これにヴォクレールが反応して一騎打ちに。
結局先頭で通過したのはヴォクレール、
山頂付近でケシアコフを振り切りました。
下りは濃い霧に包まれていたため、ゆっくりと安全に下っていきます。
下りの途中で先行していた選手は7人で集団となりました。
逃げ7人、追走10人、大集団という形で
2級Col des Aresの登坂に突入。
ここでは追走集団に1人追いついた以外は大きな動きはなし。
山頂手前でヴォクレールがアタック、
ケシアコフの追い上げを抑えきり先頭で通過。
これでヴォクレールとケシアコフは8点差に。
追走11人は45秒遅れ、大集団は1分半ほど遅れて通過。
3級Côte de Bursに向かう途中で、追走集団の一部が逃げ集団に合流し
先頭17人と3分遅れの大集団の形になって登坂に突入。
ここの山頂もヴォクレールがケシアコフを抑え1位通過。
大集団は3分弱の遅れで通過していきました。
スプリントポイントではカドリとカザールが争いましたが
カドリが先頭で通過。
超級Port de Balesに向かう途中で、逃げ集団から3人が抜け出します。
この逃げ集団のカドリとペレスが入れ替わり先頭は3人のまま登坂へ。
登坂に入ってすぐにアサンサがインサウスティを牽く役目を終え
先頭集団から脱落していきました。
追走集団の何人かが先頭集団に合流し6人に。
そして山岳賞を争っていたヴォクレール、ケシアコフの2人は
2番目の集団に残っていました。
ヴォクレールとしてはケシアコフが大量得点しなければ良いので
ケシアコフを徹底的にマークする走りをしています。
先頭集団からルイコスタが抜け出しに成功。
これは逃げというよりはヴァルヴェルデの為の先行かな。
追走集団からは3人が抜け出していきました。
先行していたルイコスタにヴァルヴェルデが追いつき
2人で逃げていくかと思われましたが……
ヴァルヴェルデの調子が良いのかルイコスタを置き去りにし
単独で走っていきます。
第2追走集団ではケシアコフのアタックに
ヴォクレールがきちんと反応していました。
超級Port de Balesの山頂はヴァルヴェルデが先頭で通過。
追走2人のあと、3人のグループで来たヴォクレールとケシアコフですが
ここもヴォクレールが6位通過、ケシアコフ7位通過で11ポイント差に。
Stage18以降の山岳ポイントが7ポイントなので、
ケシアコフは最後の山岳で4位以内に入れないと
逆転が不可能な状態になってしまいました。
先頭はヴァルヴェルデ、2番手集団にエゴイマルティネス、ルイコスタ
3番手集団にヴォクレール、ライプハイマー、カドリ。
総合TOP 3が4番手集団という形で下りは進行。
最後の1級Peyragudesに突入。
9km登坂、3km下ってまた3km登ってラスト1kmほぼ平坦。
ヴァルヴェルデが登坂に突入した頃、
2番手集団のルイコスタが下りで曲がりきれずタイムロス。
これで2番手はエゴイマルティネス単独に。
登坂に入ってケシアコフが失速し大集団に吸収。
これを見てヴォクレールも脚を緩めたようです。
これで最後の山岳ポイントはともに無しになりそうかな。
残り8km手前でメイン集団からエヴァンスが遅れはじめました。
これで総合争いからは完全に脱落かな。
メイン集団ではヴァンデンブロックがペースアップ、
さらにピノのペースアップで一気に集団は縦長に。
ヴァルヴェルデは下り区間に突入。
ここえメイン集団とのタイム差は1分15秒ほど、
ちょっと頑張らないと追いつかれてしまうかも。
メイン集団は8人まで絞られていました。
ヴァルヴェルデが最後の登坂区間に突入。
メイン集団はウィギンスが先頭で睨みを利かせて進行。
ニバリは集団から遅れ始めます。
そしてフルームの牽きでさらにペースアップ、
ウィギンスよりも強い走りを見せるフルームすげーなー。
タイム差は残り2kmで45秒差に……
一気に差は詰まっていますが、さすがに先頭までは届かないか。
ヴァルヴェルデは結局逃げ切りに成功。
2位集団に19秒差をつけての快勝でした。
フルームが2位、ウィギンス3位でスカイ磐石。
ニバリは18秒タイムを失い、これで実質白旗状態かしら。
新人賞争いでも、ヴァンデンブロックがピノから遅れたものの
4秒のロスに抑えたため維持、こちらもほぼ決まったかな。
4賞ジャージは全て変わらず。
マイヨ・ジョーヌはウィギンス
マイヨ・ヴェールはサガン
マイヨ・ア・ポワ・ルージュはケシアコフ
マイヨ・ブランはヴァンガーデレン
・ÉTAPE 17 成績
1位 4h 50m 29s アレハンドロ・バルベルデ(FDJ)
2位 + 19s クリス・フルーム(SKY)
3位 + 19s ブラドレー・ウィギンス(SKY)
・総合成績
1位 78h 28m 02s ブラドレー・ウィギンス(SKY)
2位 + 2m 05s クリス・フルーム(SKY)
3位 + 2m 41s ヴィンチェンツォ・ニバリ(LIQ)