Etapa 16 コース概要(145km)
休息日明けの12日は、勝敗を分ける3日連続山岳ステージの初日。
1級山岳2つと、最後は超級の山頂ゴール、
距離は短いながらも難易度は高いです。
総合上位の選手と、山岳賞を狙う選手の動きが気になります。
まずはEtapa 15のハイライト映像の中で、
ペタッキのリタイアのニュースが。
ゴールスプリントでコースを塞がれて、
チームバスを殴って右手を骨折って……
山岳の前だから帰っても良い状況ですが、原因が酷すぎ。
90km地点付近、カラールアルト峠から放送開始。
逃げている10人の選手は下りに、追走集団を挟み
大集団は山頂手前の補給ポイント付近を走っていました。
逃げ集団と追走との差が3分40秒、
追走と大集団の差が45秒となっていました。
未出走の選手が7人も居ましたが、
世界選手権への調整で走っていた選手もいますから
厳しい山岳の前に帰っちゃうのも仕方ないかな。
逃げ集団は10人のまま、最後の山岳カテゴリ超級の2度目の
カラールアルト峠、カラールアルト天文台へ向けての登りへ突入。
後方の大集団は残り20km地点で逃げ集団と3分42秒差。
平坦だととても追いつけない距離ですが、
山岳なのでまだまだ分かりません。
その頃逃げ集団では、ベッケとレドンドの2人が
少しだけペースを上げて抜け出しました。
この後逃げ集団もばらけましたが、
ランダルーチェが1人で先行する2人を追って行きました。
この後後方の大集団では、マイヨ・オロのバルベルデが
集団の先頭付近まで上がってきて、いつでもアタックする体制に。
そして逃げた2人の中ではレドンドがペースを上げ、
ベッケをちぎって行きました。
後方集団の総合上位勢では、総合2位のサストレがペースを上げ、
1位のバルベルデ、4位のヴィノクロフもそれについて行き、
10人弱の集団で前を追い上げていきます。
さらにランダルーチェが前から落ちてきた頃には、
バルベルデ、サストレ、ヴィノクロフと合わせて4人の集団に。
TOP5のうち3人が集団を形成するという
とんでもなく面白い展開になって来ました。
ヴィノクロフ、サストレが揺さぶりをかけてペースが落ちた時に、
前から落ちてきたランダルーチェと
後ろから上がってきたアントンの2人が集団から抜け出します。
さらに残り5km地点で追いかけた2人がレドンドに追いつきました。
この後前の3人からはアントン、レドンドの2人が抜け出し、
ランダルーチェが1人で追走、さらにその後ろで6人が追う展開に。
ここで仕掛けたのはまたもやヴィノクロフ、
このアタックにバルベルデは反応しましたが、
サストレは置いていかれてしまいます。
レドンドはヴィノクロフを引き上げるために降りてきて、
献身的に前を引いて行きます。
この後ヴィノクロフがアタックをしますが、
バルベルデと駆け引きをしている間に
アントンに再び先を越されてしまいます。
さらにチギッタハズノサストレにまで追いつかれてしまいました。
ここで残りは3km。
逃げ出したアントンは、残り2km地点で後続の集団に34秒差。
しかし総合上位の3人衆がペースを上げて2番手集団を形成。
しかしアントンとの差は詰まらず残り1kmを切ります。
結局アントンがそのまま逃げ切りステージ優勝を飾りました。
2位にバルベルデ、3位にヴィノクロフ、
サストレは少し遅れての5位ゴール。
総合2位のカシェキンは1分28秒遅れで順位を落としました。
Etapa 16 の結果
総合成績では、バルベルデとサストレ、ヴィノクロフの差が
ボーナスタイムで少しタイムが離れました。
総合2位にヴィノクロフ、3位にサストレ、4位カシェキン。
逃げたカウッキオーリが山岳ポイントを稼ぎ、
なんとか山岳賞ジャージを守りました。
コンビネーション賞はバルベルデ、
ポイント賞はハスホフトで変わらずでした。
Etapa 16 までの総合成績
山岳ステージ2日目ですが、頂上ゴールではないので
2回目の1級山岳をどうこなすかがポイント。
バルベルデに有利な状況を覆す事が出来るか?
Etapa 17 コース概要(166.7km)
Etapa 18 コース概要(153.1km)