・コース図(断面図)
・レース結果
こちらも100回目となったジロ・デ・ロンバルディア、
このレースでUCIプロツールも最終戦となりました。
距離は245.0kmとそこそこの距離に加え、
終盤に登りが多いのでスプリンターにはちょっと厳しそう。
放送開始時点で逃げ集団は4人で、大集団との差は3分44秒差。
残りが60kmを切って間もない場所、
さらに登りが3つも残っているという事で
逃げ切りはかなり難しい状況になっていました。
前年度このレースを制したパウロ・ベッティーニが
ギザッロ教会に向けての登りの中でペースアップすると、
一気に大集団が崩壊していきました。
その後ベッティーニはペースを落としたものの、
ついて来たのは6人だけで、7人で逃げ集団を追い上げて行きます。
逃げ集団の中からはパゴト、トーチニヒの2人が生き残り
逃げていたのですが、ギザッロ教会に着く前に
7人に追いつかれてしまいました。
追走集団の選手の中から、ベッティーニを含めて5人が抜け出し
新たな逃げ集団が形成されました。
逃げ集団はギザッロ教会を通過するタイミングで、
教会の鐘が鳴り響きました……粋だなぁ。
この後の下りで、追走集団が少しずつ増えて7人になると、
そのまま逃げていた5人に追いつきました。
最後から2つ目シビーリオ(山頂229.3km地点)の登りでは、
逃げ集団12人からトーチニヒ、リッコ、パゴトと
次々と脱落車が出てきます。
残った9人の中には実力者が揃っており、終盤に向けて
期待感を煽る展開……と思った瞬間にディルーカがアタック。
このアタックはすぐ吸収されてしまいましたが、
カウンターでベッティーニがアタック。
これが決まって、集団との差を一気に差を広げて行きます。
結局、ウェーグマンだけが単独で追いかける形になり
逃げ集団は完全に崩壊してしまいました。
曲がりくねった坂道を終えた後に、
ウェーグマンはベッティーニに追いつき、2人での逃げ体制で
最後の登りはサンフェルモ・バッターリアに入ります。
(山頂239.3km地点)
残り6km手前で、ベッティーニがアタックを敢行。
このアタックにウェーグマンはじわりじわりと
差を広げられていってしまいます。
結局15秒ほどの差で下りへ入って行きました。
ベッティーニを追いかけるウェーグマンに対し
後方からサムエル・サンチェスが追いつきますが残りは1km。
先頭のベッティーニとの差は13秒と微妙なタイム差に。
結局ベッティーニが6秒差で逃げ切り、
この大会2連覇を達成しました。
激しいアタックが連発した、エキサイティングで
とても面白いレースでした。
これで今年の自転車ロードレースシーズンも終了。
来年までしばしのお別れです。
ツール・ド・フランスから本格的に見始めたのですが、
短い間に様々な事柄を学習する事が出来ました。
また来年も見続けて、もっともっと理解を深めたいです。