アムステルゴールドレース 【252.2km】
コースマップ
先週までの石畳中心、ハプニング続出のコースではなく
正統派のワンデーレースであるアムステルゴールドレース。
引っ切り無しにアップダウンが繰り返される、
先週までの2レースとは違った難しさのあるコースです。
150kmを過ぎた辺りから放送開始、
ボネール、ストゥプ、ムシオル、ローイヤッケルの4人が逃げており、
後続の集団とは約6分の差がついていました。
先週のパリ~ルーべに続き、今週も別府史之選手も出場。
アシストとしてボトル運びをする姿が映し出されました。
先週のレースに関して自身のblogで、
複雑な心境を吐露していましたが、
先週は先週、今週は今週と気持ちを切り替え、
さすがプロ選手という感じで仕事をこなしていました。
大きな動きは無いまま、大集団が逃げ4人とのタイム差を
徐々に詰めていき、200km地点では約3分差となっていました。
小さな登りに入った所でコロブネフが大集団からアタックを仕掛けると、
これを機に集団が活性化しペースが上がりました。
その大集団から最終的に抜け出したのは、
フォイクト、リーギ、ウェーゼマンの3人。
3人が結託して逃げの4人に追いつくと、集団が再構成され
追いついてきた3人にローイヤッケルが残り
4人で逃げ集団を形成しました。
そして前での動きを放送している間に集団内では
ディフェンディングチャンピオンのシュレックが落車。
かなりの怪我を負っていたのですが
それでも立ち上がってレースに復帰しました。
この気持ちの強さは凄いわ……こういう選手だからこそ
プロチームに所属しレースに勝つ事が出来るんだな。
そのシュレクは力を使ってしまったものの
集団へと追いつきました。
逃げ集団からはまずはローイヤッケルが脱落。
224km地点のグルペルベルグの登りの手前から再び追走集団が活性化。
逃げの3人を飲み込んでいきました。
そして230km付近でのシューマッハがアタックをきっかけに
一気に集団が縦長になりベッティーニ、レベッリン、
シューマッハ、ボーヘルト、ケスラーという、
実力者5人が抜け出し逃げ集団を形成。
さらにここにバルベルデ、ウェーグマン、ディルーカが合流、
この後ウェーグマンが千切れていきましたが、
7人となった先頭の集団は後続との差を開き、
最終局面へ突入して行きます。
何度かアタックが仕掛けられたものの、
その都度他の選手が潰しにかかり
7人は集団のまま最後の街ヴァルケンベルグへ。
このままゴールスプリントで決着か……と思っていたら、
残り2km強の所シューマッハがアタックで抜け出しました。
他の6人はお見合いしてしまいシューマッハは差を広げて行きます。
シューマッハはそのまま逃げ切りゴールラインを通過したはず……
テレビ中継のスイッチングが失敗して、
シューマッハがゴールしたシーンが見られませんでした。
せっかくの優勝シーンだったのに酷いよ。
2位にレベッリンが入りゲロルシュタイナーがワンツーフィニッシュ。
3位にはディルーカが入り、地元の英雄ボーヘルトは5位に沈みました。
1位 6時間11分49秒 ステファン・シューマッハ(GST)
2位 21秒遅れ ダヴィデ・レベッリン(GST)
3位 22秒送れ ダニーロ・ディルーカ(LIQ)
全選手成績