リエージュ~バストーニュ~リエージュ 【262km】
コースマップ
1892年から行われている93回目のリエージュ~バストーニュ~リエージュ
間断なく登り下りが続き、さらに距離も260km超と長め。
本当に力がある選手だけが戦い抜く事が出来る
春のワンデーレースのトリを務めるに相応しいレースです。
残り80.6kmと180kmを越えた地点から放送が開始。
7km地点から逃げていた4人から1人が脱落し、
エチェバリア、ディグレゴリオ、キリィンカの3人が
大集団と13分10秒の差をつけて逃げていました。
逃げ集団と大集団とで大きな差がついていた為、
ごくごくオーソドックスなレース展開。
大集団は残り70kmで11分強有った差を、
残り50kmでは5分強まで一気に詰めてきました。
しかし10kmで2分・3分と差を詰める急激な追いは
集団後方の選手を切り捨てる動きとなってしまう為、
集団の人数も徐々に削られていきました。
残り36km地点にある ラドゥーテの登り(2100m 8.4%)で
逃げ集団からキリィンカが脱落。
逃げる選手からすれば1人でも脱落してしまうと、
1人あたりの負担が増えるので、
これで逃げ切りはさらに厳しくなってしまいました。
ラドゥーテの登りでは、大集団も活性化。
アタックが仕掛けられここでも少しずつ集団が削られ、
有力選手の中でも脱落者が出始めました。
そんな中で最後に飛び出したのはバレード、
さらに集団ではアタックが断続的に行われますが、
なかなか集団から抜け出すまでには至りません。
集団でアタックが繰り返される中、
まず抜け出したのは先週優勝したシューマッハ、
ニバリが追いつき、バラードも追走集団に吸収。
さらにクローンとヴァッスールの2人が追走集団に追いつくと、
そのままの勢いで逃げていた2人と合流、
これで逃げ集団が7人編成に。
大集団の方は差を1分以内に詰めており、
いつでも追いつく事が出来る体勢。
しかし残り15kmを切った所で、逃げ集団からヴァッスールがアタック、
シューマッハがこの動きに反応したものの、
他の5人は置いていかれてしまいます。
さらにシューマッハはヴァッスールを置き去りにし、
短期に下に入りました。
シューマッハに置いていかれた追走集団に、次々と有力選手が合流。
勝利の鍵となるであろうサンニコラ峠(1000m 11.1%)に突入。
そしてシューマッハをあっという間に吸収し、
サンニコラ峠の登りでは有力選手が前を引いていきます。
しかし有力選手達は、自分の足を削られるのを恐れてか
やや消極的なレースを展開。
そんな中で先週のレースで落車で骨折をしたシュレクがアタック、
これにディルーカがついていきましたが、
集団にいた他の有力選手は反応する事が出来ませんでした。
2人と集団の差はなかなか詰まらず、
10秒以上の差をつけたまま、逃げの2人は残り1kmを切りました。
ここでディルーカがアタックを仕掛け、シュレクを振り切ります。
集団からはバルベルデが1人で懸命に追ったものの、
シュレクをかわしての2位がようやっと。
ディルーカがしてやったりな感じで勝利を掴み取りました。
シュレクは骨折をしながら3位、凄いプロ根性だ。
1位 6時間37分24秒 ダニロ・ディルーカ
2位 3秒遅れ アレハンドロ・バルベルデ
3位 3秒遅れ フランク・シュレク
全選手総合成績
次の放送は、いよいよ3大ツール、ジロ・デ・イタリアです。
ジロ自体が始めての観戦なのですが、
21日間の生放送がとても楽しみです。