Vattenfall Cyclassics 【229.1km】
コース図 コース断面図
ハンブルグを舞台にしたVattenfall Cyclassicsは
(ヴァッテンフォール・サイクラシックス)
大周回×1、小周回×3というコース設定。
昨年とはコースが変わり距離が15kmほど短くなりましたが、
勝負所となる15%強の急坂ヴァーゼベルクは今年も健在。
ここをスプリンターが上手くこなしてスプリント勝負になるのか、
それとも逃げたい選手がうまく利用するのか。
実況は白戸太朗さん、解説は栗村修さん。
放送開始時点では、残り距離は68km強。
ロウィク、ロバーツ、ゴーシネンの3人が逃げており、
集団とのタイム差は7分を超える程度と
逃げ切りは厳しい状況となってきました。
大集団では落車・パンクなどトラブルもありましたが、
逃げ3人との差はどんどんと詰まっていき、
残り1周の地点(残39.5km)では3分弱と完全に射程圏内に。
大集団は、逃げ3人を残り15km手前にある
最後のヴァーゼベルクの手前で吸収すべくさらにペースアップ。
しかし3人を吸収する直前に落車が発生し、
追走していた集団は一気に小さくなりました。
逃げ3人は残り18kmで吸収、集団は約50人程となっていました。
最後のヴァーゼベルクで仕掛けを決めたのはウェーグマン。
ポッツァートがついていき2人が先頭で通過、
道が狭い為、縦長の展開となりましたが
スプリンターが逃げ集団に入ってきてしまった為、
ヴァーゼベルクでのアタックは今年は失敗。
さらに集団は安定せず何度もアタックが繰り返されましたが、
スプリンターを擁するチームが潰し続けます。
ベッティーニ、リッコ、フォイクト、ラストラス、ヴェッカネンと
なかなかのメンバーが揃った5人の逃げも
ローテーションが上手く回らず残り7kmを過ぎた所で吸収。
カウンターアタックで抜け出したグセフ、ジェランも
5km近く逃げたものの残り1.6kmで集団に吸収。
この吸収の直前に、スプリンターのハスホフトなどが巻き込まれる
落車が発生してさらに集団の人数が削られました。
残り1kmを切り、ラボバンクが良い形で先頭を引いていたのですが、
横から上がってきたバッランへの対応が遅れて
抜け出しを許してしまいました。
アシストのつもりで上がってきた感じのバッランでしたが、
後続との差を確認してそのまま踏み始めます。
2連覇を狙うフレイレが懸命に追い込んできましたが、
バッランはそのままゴールラインまで逃げ切りました。
一瞬のミスを見逃さなかったバッランの判断力が素晴らしかったです。
・総合成績
1位 5h 21m 05s アレッサンドロ・バッラン(LAM)
2位 same time オスカル・フレイレ(RAB)
3位 same time ゲラルド・キオレック(TMO)
全選手成績(注意 pdfファイル)