今年も1月に行われたツアー・オブ・カタール(ハイライト)で
J Sportsでのサイクルロードレース中継がいよいよスタートです。
今年はUCIプロツールのシステムも変わってしまい、
グランツールを含めた多くのレースがツアーから離脱。
チーム名も何チームか変わっており、
また覚える事が多いシーズンとなりました。
今回放送されるツアー・オブ・カタールは、
名前の通りカタールを舞台にしたレース。
地理的に起伏が少ない為、スプリンターの活躍が目立つ
全6ステージ構成のステージレースです。
実況はSaschaさん、解説は栗村修さんの危険なコンビ。
・ステージ 1(6.0km チームTT)
映像ではトップ5のハイライト映像を中心に放送。
3位のスキル・シマノには別府史之が在籍。
コンチネンタルプロチームでしたが、
9人揃ってゴールするあたりにバランスの良さを感じました。
2位には新参のスリップストリームが入りました。
チームとしては新設ですが、デイビッド・ミラー、バクステッドetc..
有名選手が揃っており、力はかなりあるチームですね。
1位はおなじみクイックステップ。
春先のレースに標準を合わせているだけあって、
2位に3秒近い差をつける素晴らしい走りを見せました。
先頭でゴールしたトザットが総合成績トップの証
マイヨ・ドールを獲得しました。
・ステージ 2(137.5km)
海沿いを中心に走るコースを利用して
クイックステップが仕掛けを打ち集団は分断。
残り15kmを切ったあたりで13人が先頭集団を形成していました。
しかし最初の1時間の平均時速が57km/hって早すぎ。
さらにバイクの速度計は70km/hをマーク……
これじゃ追う方も厳しいそうだ。
残り2kmを切ってタイム差は15秒、追走集団が小さくなっていたので
逃げ切りが濃厚になってきました。
そしてゴールスプリントへ突入。
クイックステップがしっかりトレインを作ると
トザットを発射台にボーネンがスプリントを開始。
圧倒的な力でゴールスプリントを制しました。
ボーネン、これでツアー・オブ・カタール12勝目。
ボーネンはこの優勝でマイヨ・ドールも獲得しました。
・ステージ 3(147.5km)
落車の影響で大集団が分裂していましたが、
慌てずに追い上げて分裂した集団と逃げていたをデュダともに吸収。
一団となってゴールへと向かっていたのですが……
道路の穴に引っかかり落車が発生。
後方だったので巻き込まれた選手は少なかったですが、
スピードが上がっていただけにダメージは大きそう。
このままゴールスプリントへ突入かと思われましたが、
スプリンターのアーベルマートがパンク。
でも自力で集団復帰しちゃいました……すげー。
ゴールスプリントではクイックステップが磐石の態勢。
この日はトザットの引きで中切れが起こり先頭手段は10人ほどに。
ライバルが減った事もあり、ボーネンはこの日も押し切り2連勝。
調子の良さを見せ付ける事となりました。