大会公式サイト
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/it/
15°Tappa ARABBA - PASSO FEDAIA/MARMOLADA【153Km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T15_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T15_alt.jpg
山頂ゴール詳細図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/dettaglio_salita/img/T15_falzarego_s5_3D_int.jpg
ドロミーティ山塊2日目、距離は短いものの
大きな登りが6回もある難コース。
昨日に続いてステージ優勝、総合争いでドラマが生まれそうです。
実況は谷口広明さん、解説は栗村修さん。
放送開始時点では9人が逃げており、
90km地点手前、4つ目の山岳Passo Giauの登坂中、
大集団とは2分半ほどの差がついていました。
4つ目の山岳、1級のPasso Giauは
標高差1238m 登坂距離15.7km 平均勾配7.9% 最大勾配14%
距離が長いのでここでも集団は絞られそうです。
マリア・ローザのボシージョが遅れ始め、
さらにクレーデン、ピエポリも遅れ始めました。
上位勢はアシストを抱える選手が少なく、
個々の争いになりそうな感じ。
この総合上位勢が揃うメイン集団から
ペリッツォッティとポッツォヴィーヴォが一度は抜け出しましたが、
ディルーカのペースアップで追いつかれます
さらにはディルーカのペースアップで遅れていたコンタドールも
山頂付近で集団に復帰し上位勢は一団となったまま山頂を通過します。
上位勢の揃う集団は、先頭の3人から1分56秒遅れで通過しました。
何人かの選手は一度遅れましたが、これは力の差か
それとも三味線を弾いているのか。
マリア・ローザのボシージョは4分46秒遅れで山頂を通過、
まだ2つ山岳が残っているのでこれはかなり厳しいか。
1級山岳Passo Giauの下りでは、雨で路面が湿っていましたが
落車などのトラブルも無く通過。
先頭3人とメイン集団とのタイム差はほとんど変わっていません。
続いては2級山岳Passo Falzaregoの登り。
標高差582m 登坂距離10.3km 平均勾配5.7% 最大勾配9%
他の1級山岳に比べれば数字的には楽ですが、
レース終盤に有るので容赦なく体力を削っていきそう。
逃げの3人は一段となったままこの山岳を登っていきましたが、
メイン集団からはペレス・クアピオとニバリが抜け出し、
逃げ3人の追走に入りました。
勝負所は最後の山頂ゴールPasso Fedaia-Marmoladaと睨んでいるのか
上位勢で仕掛ける選手は出てきませんでした。
2級山岳Passo Falzaregoの山頂では、
追走のニバリら2人が55秒遅れで通過、
メイン集団は2分02秒遅れで通過しました。
この後の下りでも逃げ3人とメイン集団タイム差はそれほど変わらず。
しかし追走の2人からニバリが抜け出し逃げ3人に合流、
さらにペレス・クアピオも登りの前で合流し逃げは5人に。
メイン集団は路面が湿っているからかリスクを抑えた走りをしているようで
タイム差はそれほど縮まっていきません。
しかしメイン集団の後方でピエポリが落車、
これから先の山岳ステージで、リッコは大切なアシストを
失う事になってしまうのか、そうなると少し不利になりそう。
逃げ5人は防寒ウェアを脱ぎ去り、
最後の山頂ゴールPasso Fedaia-Marmoladaに突入。
標高差1059m 登坂距離13.3km 平均勾配8.0% 最大勾配18%
終盤に厳しい坂が待ち構えているので、そこが勝負所となりそう。
もしくはその前に仕掛けてくる選手が出てくるのか。
登坂口では逃げ5人と大集団とのタイム差は2分を切っていました。
逃げ5人からはセッラが軽い仕掛けで揺さぶった後、
一気に5人から抜け出しました。
他の4人のうちチームメイトの2人は当然静観、
残り2人ニバリとホアキン・ロドリゲスは動けませんでした。
セッラはペースを上げてグイグイとタイム差を広げ、
残り10kmのアーチでは4人とは52秒の差をつけました。
メイン集団はセッラから遅れる事2分35秒遅れで残り10kmのアーチを通過。
セッラはペースを落とさないまま残り5kmのアーチを通過。
セッラに置いていかれた4人からはニバリがアシストの為に下がった模様。
いよいよ18%と15%という厳しい斜度の坂が待ち受ける最難関地帯へ。
メイン集団からはペリッツォッティがペースアップ、
この動きでブルセギンが千切れてしまいました。
ここでメイン集団とセッラとの差が3分33秒という表示が……
この集団がセッラに追いつくのはちょっと厳しいか。
ペリッツォッティに続いて仕掛けたのはリッコ、
この仕掛けにコンタドール、メンショフ、
ペリッツォッティ、ポッツォヴィーヴォの4人はついていきましたが、
ディルーカ、シモーニが遅れ始めます。
リッコはさらにペースアップ、落ちてきたニバリを抜き去りました。
さらに今度はポッツォヴィーヴォが5人から抜け出しますが、
総合争いに影響しないと判断したかこの動きに反応は無し。
ポッツォヴィーヴォは前から落ちてきたバリアーニとともに
2人で追走集団を形成します。
続いてリッコが再アタック、切れの良い加速で
コンタドール、メンショフを切り捨て単騎での追走に入りました。
メンショフ、コンタドールに、早くに遅れていた
シモーニとディルーカが合流。
しかし4人になった直後に今度はコンタドールが抜け出しました。
先頭のセッラは厳しい坂でもテンポ良いペダリングを続け
後方との差を維持したまま進んでいき、
結局最後まで逃げ切りました。
セッラは全ての山岳ポイントをトップ通過した上でステージ優勝。
この日のセッラは主役の座を独り占めにしました。
後方では……ディルーカ、メンショフ、シモーニ3人が
イーブンペースで追走しコンタドールを吸収。
変わって追走の先頭に立ったのは仕掛けを打ってきたディルーカ、
まずはメンショフ、シモーニが脱落、
そしてコンタドールも遅れてしまいました。
ディルーカは勝負巧者ぶりを見せ、
他の3人はは逆に駆け引きでやられた感じです。
ポッツォヴィーヴォが2分04秒遅れの2位ゴール、
これでCSFグループは1・2フィニッシュ。
3位はリッコ、2分11秒遅れ。
上位陣の中では最先着となりました。
4位ディルーカが2分19秒遅れ、
シモーニ、コンタドールが2分27秒遅れ、
メンショフが2分34秒遅れでゴールしました。
ブルセギンは3分22秒遅れでゴール、
順位は落としましたがまずまず健闘したのでは。
混戦のマリア・ローザ争い、このステージではコンタドールが獲得しました。
マリア・ビアンカはリッコ、
山岳賞マリア・ヴェルデはセッラが大きくポイントを重ね、
今年のジロ通しての山岳賞に大きく近づきました。
ポイント賞マリア・チクラミーノはベンナーティです。
・15°Tappa 成績
1位 4h 53m 24s エマヌエーレ・セッラ(CSF)
2位 + 2m 05s ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(CSF)
3位 + 2m 11s リカルド・リッコ(SDV)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=15&c=
・総合成績
1位 68h 06m 43s アルベルト・コンタドール(AST)
2位 + 33s リカルド・リッコ(SDV)
3位 + 55s ダニーロ・ディルーカ(LPR)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=15&c=CLGEN
登りの個人TT、
最大斜度24%と殺す気満々の激坂が待ってます。
総合上位勢がどのようにまとめてくるでしょうか?
16°Tappa SAN VIGILIO DI MAREBBE - PLAN DE CORONES【12.9Km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T16_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T16_alt.jpg