大会公式サイト
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/it/
20°Tappa ROVETTA - TIRANO【224km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T20_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T20_alt.jpg
山頂ゴール詳細図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/dettaglio_salita/img/T20_aprica_s3_3D_int.jpg
今年のジロ最高峰チマ・コッピとなるPasso Gavia、
そしてパンターニを有名にしたPasso del Mortirolo、
最後の山岳ステージに相応しい
カリスマ性の感じられるコースレイアウトとなりました。
実況は白戸太朗さん、解説は永井孝樹さん。
放送開始時点では、先頭3人~何人かの追走~大集団という形。
先頭の3人が130km地点付近を走行中。
大集団までは約5分の差が付いていました
チマコッピPasso Gaviaからの長い下りの最中ですが、
大集団は逃げているメンバーを脅威に感じていないからか
積極的に前を追う動きは見せていません。
大集団では1級山岳Passo del Mortiroloに備える為に
総合上位勢が集団の前に位置し始めました。
そして逃げと大集団の間にいた4人も大集団に吸収、
逃げ3人~大集団という形に再構成されました。
逃げ3人と大集団が3分40秒差で1級山岳Passo del Mortiroloに突入。
標高差1317m 登坂距離12.8km 平均勾配10.3% 最大勾配18%
まずは逃げ3人の中からペレス・クアピオが遅れてしまいました。
大集団も狭く厳しい坂でどんどんと選手が削られていきますが、
総合上位の選手たちはきちんと前に残っています。
そして集団を動かしてきたのはシモーニのアタック、
さらにセッラのアタックで一気に10人前後まで選手が減りました。
続いて抜け出したのはホアキン・ロドリゲス、
これにポッツォヴィーヴォがついていきましたが、
総合成績上位勢はこの動きにはついていきませんでしたが、
そしてディルーカ、ペリッツォッティ、ブルセギンが遅れ始めましたが……
ディルーカ、ブルセギンは集団の動きが鈍ったタイミングで
集団に戻る事に成功、ディルーカは前も遅れかけた後に
そこから取り戻すような動きを見せましたが……今日はどうなのか。
また逃げ2人の中からバリアーニが脱落、
先頭に立ったコロムは1人きりで坂を登っていきます。
そしてシモーニが再アタックを仕掛けると、
リッコ、メンショフ、セッラが次々とカウンターアタックを敢行。
このアタックでディルーカが再び遅れ始めました。
リッコは先頭に立ちさらにペースアップ、
このペースアップでメイン集団は7人に絞られます。
後方ではディルーカが遅れたメンバーの集団からも遅れ始めました。
1級山岳Passo del Mortiroloの山頂を先頭のコロムが通過。
コンタドール属するメイン集団は39秒遅れで通過、
ブルセギン、ヴァンデンブロックが1分04秒遅れ、
ペリッツォッティらは1分36秒遅れ、
ディルーカはコロムから2分02秒遅れ、
この差を下りで詰める事が出来たとしても、
2級山岳Apricaで耐えられるかが心配です。
1級山岳Passo del Mortiroloの下りで
ペッリツォッティ、ヴァンデンブロック、バリアーニ
ヴァリャベッチがコンタドールのグループに合流。
そしてこのグループは先頭のコロムを吸収、
これで12人の集団となりました。
ディルーカはカルペッツに追いつかれましたが、
2人で前を追って行けるのは良い事かも。
そしていよいよ2級山岳Apricaに突入。
標高差485m 登坂距離15.4km 平均勾配3.1% 最大勾配9%
登坂に入った所でいきなりセッラがアタックを仕掛け抜け出しに成功、
さらにシモーニ、ホアキン・ロドリゲスも集団から抜け出しました。
3人の中の最上位セッラは4分遅れ、大きな差が付かなければ
総合争いの大勢には影響しないという事で集団は逃げを容認。
残り30kmのアーチではセッラとホアキン・ロドリゲスまで35秒差、
そしてメイン集団とは47秒差となっていました。
メイン集団では1位コンタドールが余裕を持って走行、
翌日のタイムトライアルを得意としていますから
今の状況のままゴールできれば総合優勝を大きく引き寄せられます。
しかもアシストとしてコロムがいるため、
他の選手への睨みも強くなっています。
対して2位リッコをはじめとした逆転を狙う選手たちは、
アスタナ勢が2人居るために自由に攻められない状況。
完全にアスタナのペースに持ち込まれた感じで、
メイン集団から動きが見られなくなりました。
先頭を行くセッラは2級山岳Apricaの登りで
後ろとの差をグイグイと広げていきます。
山頂では2位シモーニとの差を1分10秒まで広げ
今年のジロステージ3勝目に向けて爆走。
メイン集団は1分37秒遅れ、遅れたディルーカは4分16秒遅れ。
これでディルーカの総合優勝はほぼ消えてしまいました。
セッラは2級山岳Apricaの下りを慎重に走行、
しかし後方との貯金は大きくタイム差を詰められないまま
ゴールまで単騎で逃げ切ってしまいました。
2番手のシモーニが1分03秒遅れ、素晴らしい走りでしたが
仕掛けるのが少し遅かったか。
3位ホアキン・ロドリゲスは1分20秒遅れでゴール。
これでボーナスタイムが無くなりリッコはますます厳しい立場に。
結局、総合上位勢は一団となって1分30秒遅れでゴール。
これでセッラが成績を上げ、ディルーカが成績を下げた形に。
コンタドールとリッコの総合成績は4秒差のまま
最終日のタイムトライアルに勝負が持ち越されましたが、
タイムトライアルではコンタドールの方が力があるので
逆転優勝は順当に行けば厳しいかも。
4賞ジャージは今日も変わらず。
マリア・ローザはコンタドール、
マリア・ヴェルデはセッラ(ポイントでは確定)、
マリア・チクラミーノはベンナーティ(ポイントでは確定)、
マリア・ビアンカはリッコです。
・20°Tappa 成績
1位 6h 52m 45s エマヌエーレ・セッラ(TCS)
2位 + 1m 04s ジルベルト・シモーニ(LPR)
3位 + 1m 22s ホアキン・ロドリゲス(QSI)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=20&c=
・総合成績
1位 89h 23m 25s アルベルト・コンタドール(AST)
2位 + 4s リカルド・リッコ(SDV)
3位 +2m 00s マルツィオ・ブルセギン(LAM)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=20&c=CLGEN
最終日はタイムトライアル、
個々の力で最終成績が決定されます。
リッコが逆転するのか、それともコンタドールが逃げ切るのか。
21°Tappa CESANO MADERNO - MILANO【28.5km 個人TT】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T21_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T21_alt.jpg