インターネット社から発売されるGackt氏の声を使った
Vocaloid「がくっぽいど」の発売に際し、
「ベルセルク」でお馴染みの三浦建太郎氏が
無償でパッケージイラストを描くという発表があり話題を呼びました。
プロがなぜ、二次創作を願うのか--
Gacktが歌い、三浦建太郎が描く「がくっぽいど」
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20376132,00.htm
無償だからやっつけなのか……という事は全く無く
プロの力をまざまざと見せつけるイラストとなっていました。
上の記事中でGackt氏が三浦建太郎氏に対し、
「あまり僕のイメージを意識しすぎず、
三浦さんの世界観で描いて欲しい。
ただ、目だけは僕にして欲しい」
という要求があったのですが、
「三浦さんは、ユーザーがイラストを描きやすいように
することにこだわった。
FAXで送られたラフスケッチの横には、
毎回ユーザーが描きやすいかどうかを
気にするコメントが書かれていた。 」
三浦建太郎氏はそれに応えつつも、
ユーザーが二次利用しやすいようにと
Gackt氏をベースとした「神威がくぽ」というキャラを作り上げながら、
シンプルさをも追求して見事に両立させました。
一連のエピソードを聞いてから改めて絵を眺めてみると、
キャラクター性を高める小道具をきちんと配しつつも
余計な装飾を排して描き易くしてある
見事なデザインだと感じられました。
制限の中で最上のものを作り出す……
プロの底力を感じたエピソードでした。