公式サイト
http://www.letour.fr/index.html
étape 10 Pau → Hautacam【156km】
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1000/etape_par_etape.html
フランス革命記念日に用意されたのは……
超級山岳ツールマレ+超級の山頂ゴール、
距離は短いですが総合争いに大きく影響を与えるような
前半最大の山場となるステージです。
実況は白戸太朗さん、解説は栗村修さん、菊田潤一さん。
放送開始時点では、まだスタート前でゆったりと走行していましたが、
スタート直後にオジェがいきなりアタックを仕掛けてきました。
ヴォクレール、デラフエンテなど
山岳ポイントを取りたい選手が逃げ集団に入ろうとしましたが、
人数が多くなりすぎたからか集団がすぐに潰しました。
この後も何度かアタックが仕掛けられましたが、
アタックを決めたのはヴォゴンディ、
そしてここに次々と選手が合流して24人の逃げ集団が形成されました。
人数が多すぎるので集団も追う動きを見せましたが、
タイム差はなかなか縮まっていきません。
15kmぐらい進んだ所でようやくタイム差が広がり始め、
逃げがようやく決まりました。
と思っていたら、大集団をミルラムが引き始めて
1分40秒まで開いたタイム差が1分ほどまで縮まってきました。
逃げている24人は1つ目の山岳、3級Côte de Benejacqに突入。
ここで集団の追撃が弱まり少しタイム差が広がります。
山頂では争いも無くデラフエンテがトップ通過。
1ポイントでも多く重ねたいデラフエンテにとっては、
無駄な力を費やさずに得点を取れたのはありがたかったかも。
大集団は1分15秒遅れで山頂を通過しました。
第1スプリントポイントは、フレイレが先頭で通過。
フェイーリュの進路を塞いでいましたが……ちょっと危なかった。
ゴールでのポイント獲得が望めないフレイレが
きっちり仕事をこなした形に、ここでポイント賞でトップに立ちました。
ミルラム、ガーミンが大集団を引きタイム差を縮めていきます。
残り100kmを過ぎた所で逃げ集団が分裂、
カンチェッラーラなどの引きで7人が抜け出しました。
置いていかれた選手たちは大集団に吸収されました。
逃げ選手を吸収した大集団はここでペースダウン。
カウンターアタックが出て集団がまた縦長に。
そのまま2つ目の山岳、3級LOUCRUPに突入。
ここは大きな登りではなかったので、大きな動きも無く通過。
大集団からはスプリントポイントを取るべく
ハスホフトが抜け出していました……何、この展開。
山頂でのタイム差はハスホフトまで40秒、大集団まで50秒強。
大集団からは次々とアタックがかかる展開。
しかしハスホフトをはじめ全員が吸収されます。
そして残り85kmを切った所でビショが抜け出したあたりで
集団はトイレ休憩をきっかけにペースダウン。
これでレースはようやっと落ち着きを取り戻しました。
2つ目のスプリントポイントもフレイレが獲得。
これでフレイレの仕事はほぼ終了です。
補給ポイントで選手たちはサコッシュを受け取り
2つの超級に向けての食事を食べまくっています。
ここでタイム差は8分近くまで広がりました。
3つ目の山岳、超級Col du Tourmalet
標高差1268m 登坂距離17.7km 平均斜度7.5% 最大斜度10%
標高2115mまで登る、トゥルマレ
タイム差は9分30秒近くまで広がっていましたが……
本格的な登りが始まった所でサウニエルドゥバルが仕掛けてきました。
20人ぐらいの集団ができそうになりましたが、集団がすぐさま吸収。
逃げ7人からはディグレゴリオが飛び出し、
集団からはチュルーカ、オーガスティンが追走集団を形成。
さらにはグルペットも形成されはじめていました。
ラング、デラフエンテなど、逃げに乗っていた選手が遅れ始め、
集団から抜け出していたチュルーカなども吸収。
ディグレゴリオから遅れた6人の中からフレイレが脱落。
しかし何でカンチェッラーラ残ってるのよ?
メイン集団は30人ぐらいまで絞られたかな。
でも主要選手はほとんど残ってる。
ディグレゴリオは順調、タイム差をなかなか縮めさせません。
一方でクネゴ、バルベルデが脱落。
フォイクトの引きが強烈過ぎる。
ディグレゴリオが超級Col du Tourmaletをトップで通過。
追走はデュポン、ロワ、デュケの3人に、
このグループが2分10秒遅れで通過。
メイン集団は約6分遅れで通過。
CSCは主役3人勢ぞろい、これは良い形。
下りでバイクが倒れていましたが……大丈夫かな。
逃げグループからメイン集団まで降りてきたカンチェッラーラが
メイン集団を猛烈に牽引。
これで登りで遅れていたバルベルデ、クネゴは追いつく事が出来ず、
2番手にいた追走の3人も残り20kmを切った所で吸収。
逃げていたディグレゴリオとのタイム差も
1分台まで縮めてきました。
そして頂上ゴールとなる、超級Hautacamにやってきました。
標高は1520mと低いのですが標高差大きすぎです。
標高差1096m 登坂距離14.4km 平均斜度7.2% 最大斜度10%
登りに入った所でメイン集団はディグレゴリオと30秒差に。
バルベルデらは先頭から3分以上遅れて登坂に突入。
これはきつい。
そしてここでメイン集団の引きはカンチェッラーラからフォイクトに。
超級Col du Tourmaletの登りでも凄まじい走りを見せていたフォイクトが
ここでも凄い勢いで集団を引っ張っていきます。
この引きで選手がどんどんと削られていきます。
先頭のディグレゴリオが見えた所でピエポリがペースアップ、
さらにフランク・シュレクが前に出て一気にディグレゴリオをパス。
そしてピエポリが再び先頭に立ったところで
アンディ・シュレクが脱落、これは予想外。
さらにマイヨ・ジョーヌのキルシェンも遅れはじめだしました。
続いてはコーボが仕掛け、フランク・シュレクが仕掛けたところで
ピエポリ、フランク・シュレク、エフィムキンの3人が飛び出した形に。
主要選手は互いに互いをマークしあう状態。
そして遅れていたバルベルデはチェーンが脱落、弱り目に祟り目です。
残り10kmを切り、先頭3人にコール、コーポが合流し5人に。
これで主要選手は2つのグループに分かれました。
キルシェンが2番手グループに追いつきそうだったのですが、
その直前にエヴァンスが抜け出しペースアップ。
これでキルシェンは再度置いていかれてしまいました。
先頭5人からコール、エフィムキンが脱落。
これでサウニエルドゥバル勢2人とフランク・シュレク。
これはピエポリ、コーポにかなり有利な展開。
追走集団はエヴァンス、サストレ、メンショフ、リッコ、
ヴァンデヴェルデ、ニバリ。
しかしこの後サストレ、メンショフらの仕掛けでニバリが脱落。
そして先頭ではコーポが抜け出しに成功。
さらにピエポリが抜け出しシュレクを切り離しました。
ピエポリはそのままコーポをも抜いてしまいましたが、
ピエポリはコーポを待つ動き……栗村さんも言っていたけど良い人過ぎる。
一度、コーポがシュレクに追いつかれ、
さらにピエポリも2人を待ち先頭集団は再び3人に。
しかし力的にはシュレクはかなり厳しい状況になりました。
残り5kmで先頭3人と追走6人のタイム差は1分50秒ほど、
フランク・シュレクとエヴァンスのタイム差も1分50秒、
マイヨ・ジョーヌ争いも面白くなってきました。
残り2.5kmで先頭3人からシュレクが遅れはじめました。
結局ピエポリ、コーポはそのまま2人揃ってゴールラインを通過。
すばらしいチームワークで1・2フィニッシュをもぎ取りました。
遅れたフランク・シュレクも28秒遅れでゴール、
ステージは取れませんでしたが総合でタイムを稼ぎました。
主要選手の揃う追走集団は大きな動きを見せないままゴールへ。
エヴァンス、メンショフ、サストレ、リッコ、ヴァンデヴェルデは
5人がほぼ一団になってゴール。
この集団は2分17秒遅れ……エヴァンスが1秒差でシュレクを抑え
マイヨ・ジョーヌを獲得しました。
今日はジャージも動きまくり。
総合1位、マイヨ・ジョーヌは1秒差でエヴァンスが獲得。
ポイント賞ジャージはフレイレが再び獲得。
山岳賞と新人賞はリカルド・リッコが獲得しました。
・étape 10 成績
1位 4h 19m 27s レオナルド・ピエポリ(SDV)
2位 same time ファンホセ・コーボ(SDV)
3位 + 28s フランク・シュレク(CSC)
・総合成績
1位 42h 29m 09s カデル・エヴァンス(SIL)
2位 + 1s フランク・シュレク(CSC)
3位 + 38s クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(GAR)
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1000/classement/index.html
(ステージ成績と総合成績、他のポイント賞に関しても
タブをクリックすると見られます)
étape 11 Lannemezan → Foix【167.5km】http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1100/etape_par_etape.html
休養日明けでも休ませてもらえません。
途中に1級山岳がある一筋縄では行かないコース設定。
でもタイム差をつけにくい感じなので上位勢はお休みかな。
勇気ある逃げに期待したいです。