大会公式サイト
http://www.letour.fr/fr/homepage_coursePRX.html
Paris - Roubaix 2011【258Km】
コース図等
http://www.letour.fr/2011/PRX/LIVE/fr/le_parcours.html
石畳が名物のパリ~ルーべは今回で109回目という歴史あるレース。
前週のフランドルとは打って変わってほぼ平坦ながらも
160kmほどの間に27個の石畳、石畳だけで50kmを超える難コース、
最後まで力強さが求められるコースレイアウトです。
実況は白戸太朗さん、解説は栗村修さん、浅田顕さん。
放送開始時点では8人が逃げており115km地点付近を走行中。
大集団とは1分弱の差がついていました。
逃げ集団からはブシェがパンクで脱落。
第22パヴェのCapelle-sur-Écaillon à Ruesnesで
集団では落車が発生。
さらに4人が抜け出し、しばらくして逃げ7人に合流しました。
代わってオリヴェイラが脱落し逃げは10人に。
逃げ集団に選手が増えたからかタイム差が広がり始め、
第21パヴェAulnoy-lez-Valenciennes - Famarsに入る頃には
1分40秒以上の差になってきました。
しばらくは逃げ10人、大集団という形でレースは進行。
タイム差は2分半近くまで広がっていきました
残り100km手前で大集団からファンマルクが抜け出します。
2分20秒も前に居るので、逃げ集団に追いつくのは厳しいかな。
大集団でハウッスラー、ヒンカピーが落者に巻き込まれました。
これは脚を使わされてしまって勝ち負けが厳しくなったかな。
第16パヴェTrouée d’Arenbergに入るころには
タイム差は2分強まで詰まってきました。
いつもドラマが待っている5つ☆Trouée d’Arenberg。
2400mもあるこの区間は、中盤の勝負所です。
大集団からはブームが1人抜け出します。
そして優勝候補ではボーネンがチェーントラブルが発生。
この修理がしにくい区間でトラブルというのは痛すぎます……
スプリント争いに復帰できるかしら。
Trouée d’Arenbergが終わった後、
逃げ10人 → 追走8人 → 大集団
→ ボーネン、シャヴァネル属する追走という形に。
第14bパヴェBrillon à Tilloy-lez-Marchiennesに入る前に
追走集団にいたブームが大集団に戻りました。
脚を溜めようって感じかな。
そしてボーネンの集団で落車が発生、ボーネン自身も巻き込まれて、
肉体的にも精神的にも厳しい状況に追い詰められたかも。
逃げ集団からはチャリンギが抜け出していましたが、
これはサコッシュを安全に取るためだったのかな、
だとしたらクレバーな走りだなぁ。
補給でレースが落ち着くと
第13パヴェBeuvry-la-Forêt à Orchiesの手前で
追走に居た7人が逃げ10人に合流して17人に。
これだけ大きな集団になると、力を合わせればかなり強力に。
ただ思惑が交錯するとすぐに崩壊しそうな人数でもあります。
逃げ集団が旨く回っていないのか、それとも大集団がペースを上げたのか
差は30秒ほどまで縮まってきました。
第11パヴェAuchy-lez-Orchies à Berséeに入る前に、
追走4人が逃げ17人に合流。
あっさり合流できるあたりからも、
大集団が迫ってきている事がわかります。
ボーネンがリタイヤという情報が入ってきましたが、
クイックステップはツキが無いなぁ。
第10パヴェMons-en-Pévèleに入る前に大集団で落車が発生。
これは位置取りで大きく損することになるかな。
遅れていたシャヴァネルもここで集団後ろに追いついてきました。
大集団の前方ではハスホフトがペースアップ、
さすがに有力選手という事できっちりマークが入ります。
そして満を持してカンチェッラーラがペースアップ、
あっという間に集団は縦長になりました。
Mons-en-Pévèleを抜けた後に、カンチェッラーラには
ハスホフトがついていたもののフレチャは脱落。
前から落ちてきたバッランとともに追走集団を形成しました。
第7パヴェTempleuve l’Epinetteを抜けた後、
追走集団でカンチェッラーラが監督者に抗議。
他の2人が牽かないからですが、これは状況としては辛い。
これで追走3人はペースダウン、少しずつ差が広がり始め
後方の選手達も追いつき始めました。
第6bパヴェCysoing - Bourghellesに入った所で
逃げ13人と追走との差は1分を越えてきました。
逃げ切りの可能性も大きくなってきたかな。
第6aパヴェBourghelles - Wannehainを抜けた所で
逃げ集団からヴァンスーメレン、バク、ラスト3人が抜け出し、
さらに第5パヴェCamphin-en-Pévèleの前でチャリンギが合流しました。
優勝争いは逃げ4人、追走集団、第2追走に絞られたかな。
そして最後の勝負所、第4パヴェLe Carrefour de l’Arbreに突入。
逃げ4人からヴァンスーメレンがペースアップ、
チャリンギはついていきましたが、他の2人は少し間が空きました。
そして第2追走ではカンチェッラーラがペースアップ、
しかしバイクに邪魔されてしまい抜け出せません。
先頭ではヴァンスーメレンが差を大きく広げ単騎で逃げ始めました。
そしてカンチェッラーラは再加速、ハスホフトと2人で
前に居た選手を抜いていきます。
残り10kmを切り、先頭はヴァンスーメレン → チャリンギ
→バク、ラスト → カンチェッラーラグループ
カンチェッラーラは50秒差、ちょっと厳しいかな。
ヴァンスーメレンは残り5kmでもチャリンギと30秒差をキープ。
これはトラブルが無ければ逃げ切れそう。
残り4kmの看板手前でカンチェッラーラがアタック、
1人で抜け出しましたが700mは差があるので
追いつくのはさすがに厳しいか。
それでもペースを落とさず、前の3人を次々とパスしていきます。
ヴァンスーメレンは最後のパヴェRoubaixを抜け残り1kmに。
カンチェッラーラの影がちらつきながらも何とか逃げ切りに成功。
果敢にアタックしたヴァンスーメレンに
勝利の女神が微笑む形となりました。
・成績
1位 6h 07m 28s ヨハン・ヴァンスーメレン(GRM)
2位 + 19s ファビアン・カンチェッラーラ(LEO)
3位 + 19s マールテン・チャリンギ(RAB)
http://www.letour.fr/2011/PRX/LIVE/fr/100/classement/index.html