大会公式サイト
http://www.letour.fr/
Étape 14 Saint-Gaudens -> Plateau de Beille【168.5km】
コース図等
http://www.letour.fr/2011/TDF/COURSE/fr/1400/etape_par_etape.html
ピレネー山脈3連戦最終日。
2級・1級・2級・1級・3級と5回の山岳ポイントを越えた後、
超級Plateau de Beilleの山頂ゴールと、
ピレネーのトリに相応しい何度の高いステージです。
実況は永田実さん、解説は浅田顕さん、今中大介さん。
放送開始時点ではスタート地点で出発の時を待っている状態でした。
まずメールスマンがアタックをするも失敗。
この後も動きが続き、抜け出しに成功したのはシャヴァネルら数人。
この動きに追いつく選手が続き、20人の逃げ集団が形成されました。
ちょっと人数が多すぎる気がしますが、
厳しい山岳で脱落者が出ると踏んだのか大集団は容認したようです。
この後大集団から7人が抜け出し、追走集団を形成しました。
さっそく2級Col de Portet-d'Aspetに突入。
逃げ集団はFDJが中心になって牽引。
山頂ではドラージュがモレマ、シャヴァネルを抑え先頭で通過。
追走は4人のみになり1分40秒遅れ、大集団は5分弱の遅れで通過。
山を下った後のスプリントポイントでも、
これまたドラージュが先頭で通過。
ミラーを抑えてのトップ通過ですから調子が良いのかも。
1級Col de la Coreの登坂に入る前に、追走してきた4人が
先頭の20人に合流しさらに大所帯に。
登坂途中には逃げ集団・大集団ともに大きな動きはなく、
山頂ではまたドラージュが仕掛け先頭で通過。
ドラージュは山岳ポイント荒稼ぎを狙っているのかな。
大集団は7分弱の遅れ、まだ動いていない感じです。
下りに入るとカザール、エルファレスが逃げ集団から抜け出し、
そこにミラーが合流して、3人の逃げと21人の追走という形に再編成。
逃げと大集団との差は広がり続け、さらにトイレタイムによる
ペースダウンによって9分近くまで広がりました。
2級Col de Latrapeに突入。
追走21人からリブロンがアタック、これをきっかけにしてか
追走集団もペースが上がってきました。
このペースアップでまずはダコスタが脱落、
他にも少しずつ選手が削れていきます。
大集団ではレオパード・トレックが牽きはじめ
タイム差の拡大が止まり、差が詰まり始めました。
2級Col de Latrapeの山頂で追走は1分35秒遅れ、
山岳賞ジャージを着たロワが遅れ始め
ポイントをまったく取れないままステージを終えることになりそう。
山岳賞ジャージの移動がありそうですよ。
1級Col d'Agnesに入ったあたりでリブロンが逃げ3人に合流。
追走は15人いますが差が詰められません。
そんな追走集団からディグレゴリオが抜け出しました。
逃げ集団ではミラーが脱落し3人に。
ディグレゴリオは追走集団に再び戻りました。
ここで大集団が登坂に突入、差は少し詰まって7分40秒。
追走集団ではシリンのアタックで分解、
シリンを追うのは5人だけになりました。
シリンがまずは逃げ3人に追いつくと、追走の5人も合流。
さらにマイペースで登ってきたシャヴァネル、ゲルデマンも
追い上げてきて合流、これで逃げ集団は11人となりました。
1級Col d'Agnesの山頂をシャヴァネルが先頭で通過、
逃げ集団から遅れた選手がばらばらと通過しているはずですが
この辺の選手はもう追いつけないだろうなぁ。
下りに入ってインサウスティが抜け出しに成功、
単独での逃げに入りました。
そしてすぐに3級Port de Lersの登坂に入りました。
大集団の方は約5分遅れで1級Col d'Agnesの山頂を通過しました。
3級Port de Lersでは大きな動きはなし。
先頭インサウスティ、追走集団、大集団という形。
いきなり画面が変わって崖下から登ろうとする
フォイクトの姿が映し出されました。
レースには復帰しましたが、大事に至らなくて良かったなぁ……
と思っていたらまた落車。
ベテランだけど、落車の影響が残っちゃったかしら……
下りに入って追走集団に遅れた選手が追いついてきました。
しかし最後が超級山岳なので、追いついた選手が残り続けることは難しそう。
大集団はタイム差を詰めて4分台に。
追走集団は人数が膨らんだ影響か、アタックがかかり続けます。
このペースアップで先頭のインサウスティとの差がぐっと詰まります。
追走集団は残り23km地点付近でインサウスティを吸収しました。
代わってシャヴァネル、ペレス、ルイスレオンサンチェスが抜け出しました。
超級Plateau de Beilleの登坂に入る直前で
先行していた3人に追走集団が追いついてきました。
ペレスが足掻いて逃げ続けた所で登坂に入りました。
大集団は2分強遅れて登坂に突入。
差を詰める要因となったのはカンチェッラーラの牽き、流石です。
登坂に入った途端に大集団は一気に選手が絞られていきます。
逃げ集団では抜け出したカザールが快調に差をつけていきます。
追走はサディオ、リブロンの2人。
フォイクトが牽く大集団もどんどんとタイム差を詰めていきます。
2度も落車したフォイクトさんの仕事っぷりが凄い。
しかし牽きが凄いからか30人ほどまであっという間に減っていきました。
残り10km手前でアンディ・シュレクがアタック、
コンタドールがすぐさま反応します。
このアタックでまた選手が絞られます。
ヴォクレールの前にはローランがペースを維持するように走行。
これぞアシストの仕事って感じです。
アンディが再アタック、一時は6人に絞られましたが
その後落ち着いたところで置いていった選手に追いつかれます。
平均ペースで登っている選手が有利になるかもしれない展開です。
アンディが積極的に仕掛けますが、
ヴォクレール、コンタドールのチェックで抜け出しきれず。
しかし確実に選手は篩いにかけられ10人ほどに。
アタックを決めたのはヴァネンデール、
少し差がある選手だけに、反応しにくかったかな。
ヴァネンデールとしては上手く抜け出した感じです。
そしてカザールの逃げもここで終了となりました。
残り5kmでヴァネンデールとメイン集団は30秒弱の差、
メイン集団がお見合い状態しているので
ヴァネンデールが逃げ切る可能性が大きくなってきました。
メイン集団で次に仕掛けたのはバッソ、
これはヴォクレールに潰されましたが、ここでクネゴが脱落。
続いてはサミュエル・サンチェスがアタック、
一度はアンディ・シュレクが潰しましたが、
二度目は誰も追っていかず逃げを容認した形に。
この後もバッソ、エヴァンスとアタックを仕掛けましたが
抜け出すことが出来ず失敗。
マイヨ・ジョーヌのヴォクレールは、
アシストのローランを失いながらも食らいついています。
ヴォクレール強いわぁ。
結局この後も大きな動きはなし、
ヴァネンデールが逃げ切りに成功しツール初優勝。
2位サンチェスは21秒遅れ、アンディがゴール前で仕掛けましたが
メイン集団とは2秒しか差がつきませんでした。
4賞ジャージは山岳賞と新人賞が移動
マイヨ・ジョーヌはトマ・ヴォクレール、
ポイント賞はカヴェンディッシュ
山岳賞はヴァネンデールが獲得、
新人賞はウラン。
・Étape 14 成績
1位 5h 13m 25s ジェリ・ヴァネンデール(OLO)
2位 + 21s サミュエル・サンチェス(EUS)
3位 + 46s アンディ・シュレク(LEO)
・総合成績
1位 61h 04m 10s トマ・ヴォクレール(EUC)
2位 + 1m 49s フランク・シュレク(LEO)
3位 + 2m 06s カデル・エヴァンス(BMC)
http://www.letour.fr/2011/TDF/LIVE/fr/1400/classement/index.html