帯の「TVアニメ化決定」の文字を見て
主人公の声を当てる人は大変だな……と思いました。
(理由は次の段落で分かります)
小さい頃に両親を刺殺され、その事が原因となり
言葉を話せなくなってしまった主人公の「安岡紫音」。
横たわる父親の額の上に王将の駒が置かれていた事もあり、
真相を追うべくその彼女が将棋界に飛び込みます。
しかし、そこに事件の陰が再び迫ってくる……
そんな設定の将棋界を舞台にしたサスペンスドラマです。
紫音の両親殺害事件に関するサスペンスパートが中心の為、
真剣勝負が繰り広げられる将棋のパートの描写に関してはやや軽め。
棋譜の解説は載っていますが、一場面の描写になっているので
将棋が分からなくても楽しむ事が出来ます。
しかし一場面のみと言っても、なかなか興味深い盤面なので、
将棋を知っていると戦いについてより深く楽しめるかも。
「お金の為に」「認められる為に」
それぞれの棋士の持つ信念が違うのも面白い所。
その信念がぶつかり合う戦いの描写は、
繊細な絵にもかかわらず迫力が感じられます。
今はオープントーナメント(男女プロアマ問わず参加可能)の真っ最中。
このトーナメントで、それぞれのキャラクターの成長が。
そして紫音の事件についての手がかりが掴めていくのかも。
既刊については「▼」内に。
講談社
安藤 慈朗(著)かとり まさる(著)
発売日:2007-05-23
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:162