去る19日に行われた「同人誌と表現を考えるシンポジウム」の
レポートが掲載されているサイトがあったので、
その中の1つを読んで感想を書いてみます。
同人誌と表現を考えるシンポジウム at 豊島公会堂(from 実物日記)
800人超入る豊島公会堂が満員になったとの事で、
今回の問題に多くの人が感心を持っている事が窺い知れました。
今回のシンポジウムでは、「性に関しての表現」を中心に
現状認識、問題提起、そして意見交換が行われたようです。
中でも興味深かったのは、男性向けと女性向けでの意識の違いについて。
どちらも見る事がある自分にとって、
この事は身を持って感じている部分ではあります。
赤ブーの武田氏は、
女性向けでは「対岸の火事のように思っている」と述べたようですし、
コミックマーケット準備会/COMIC1準備会の市川氏は、
「去年の冬コミで、コミケ事務局が修正させたサークル数は、
男性系を女性系が超えた。」と述べています。
(僕が記事を読んで解釈したものですので、
実際の言葉とは異なる場合があります。)
この意識の低下は女性向けならではのもので、
オンラインブックマーク問題や無断リンク問題とも繋がっていると
個人的には考えています。
オンラインブックマークや無断リンクを嫌がる人は、
「見えない(見えにくい)場所で活動しているのだから、
何をやっても構わないだろう」という考えを
上の行為を断る事によって働かせているように思えるのです。
オンラインブクマや無断リンクを嫌がる人は、
公の場で行動しているという感覚が薄くなり、
性描写も含めた諸々の同人活動に対しての意識の低下に
繋がっているように思えるのです。
表現規制の問題は男女問わず発生する、
それは場の維持に関して致命傷にもなりかねない、
このことをしっかり認識する必要があると改めて感じました。
レポートリンク集をまとめていた方が居ましたのでそちらもご紹介。
http://d.hatena.ne.jp/marya_hi/20070520
以前、米澤代表の追悼リンク集も作っていた人のようで、
このようなリンク集を作ってくださった事に感謝です。
他の部分も興味深い内容が多いので、
様々な方のレポートを読んでみるべきかも。
行きたかったなぁ……(法事だったので100%不可能でしたが)
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