元学習院初等科長である川嶋優さんによる骨太の子育て論。
頷ける箇所が多く、とても為になりました。
(と言っても全肯定する訳ではありませんが)
(1)子どもの個性を大事にしよう
(2)親の価値観を子どもに押しつけるな
(3)教えないで考えさせよう
(4)叱らないで躾けよう
川嶋優さんは以上の4つの教育方針を誤っていると切り捨てています。
「個性を伸ばすためには義務教育の全教科が必要」
「叱る時は感情をむき出しにして、怒れということです」
(中略)感情の無い教育は教育ではありません」
「思考とは、材料の再構成」
このような当たり前の事が出来ない・分かっていない親が増えているから
様々な問題が発生しているという主張には同意せざるを得ません。
上に挙げたような分かりやすい言葉などを用いて、
上の4つの教育方針を批判しておりますが、
短い文章の中に無駄なく情報が詰められていて
とても読みやすい作りになっている事からも
指導者としての力量を窺い知る事が出来ます。
現代日本を良くするためのヒントがぎっしり詰まった1冊。
親となっている人、これから親となる人……
つまり全員に読んでもらい、考えるきっかけとして欲しい本です。
ディスカヴァー・トゥエンティワン
川嶋 優(著)
発売日:2007-03-10
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