étape 5 (178km)コース図
山岳ポイントの設定は4箇所ですが、
登り下りが何度も続く難しいコースです。
放送開始時点では7人が逃げ集団を形成。
CSCのザブリスキー、DSCのポポヴィッチ、RABのムーレンハウト、
PRLのヴァンスメーレン、TMOのグラブシュ、
QSIのヴァンデワール、LIQのフィッシャー、
なかなかのメンバーが揃ってはいたのですが、
残り80kmを切った地点でタイム差は4分10秒と、
これまでに比べるとタイム差が小さい状態で放送開始。
結構長い距離が残っているなと思ったら、
交通事故でレースが中断していたからでした。
(交通事故は出場選手とは無関係)
TMOのブルグハートが、走行中に靴を履き替えるという
珍しい映像が見られました。
ロードレースでは、自転車に乗りながら補給物資を貰ったり、
怪我の治療をしたりするのは良く見かけますが、
靴の履き替えというのは初めて見ました。
時速50kmほど出ているのに、ロードレースの選手って器用だなぁ。
逃げ集団ではポポヴィッチがスプリントポイントをトップで通過し、
ボーナスタイム(-3秒)を稼いでいました。
もし2分以上の差をつけて逃げ切りが成功すれば、
このボーナスタイムで逆転の可能性もあるからで、
この辺りが自転車ロードレースの戦略の面白い部分です。
この日の集団は、かなり早い段階で差を詰めてしまい
またしても逃げ集団を泳がす展開。
泳がしている間に逃げ集団にペースアップされ、
捕まえられない事が続いていたのですが……。
残り37kmほどの所でポポヴィッチがペースを上げてきました。
逃げ集団の他の選手も共闘して追い上げましたが、
ポポヴィッチに追いつくことが出来ず、独走を許してしまいます。
ポポヴィッチのペースアップをきっかけに逃げ集団も崩壊、
さらに後方の大集団もペースを上げて差を詰めにかかりますが、
タイム差は縮まらない所か少し広がっていき、
そして残り距離もどんどんと少なくなっていきました。
残り20kmを切った地点でもタイム差は3分以上と、
逃げ切りがかなり濃厚な状態になりましたが……
残り10kmから集団がようやっと本領を発揮。
あっという間にタイム差を詰めて行きます。
しかしポポヴィッチは貯金を生かして逃げ切りに成功、
素晴らしい逃げで勝利を掴み取りました。
追い上げていた大集団は14秒遅れでゴール。
残り10kmの所で2分15秒差だったので、
最後の10kmで2分の差を詰めたことになります。
もう少し早くペースアップが出来ていれば、
スプリンターの勝負となったのですが……
集団内でトップでゴールした
SDVのベントソが悔しがったのも理解できます。
最終的にポポヴィッチとのタイム差がだいぶ縮まったので、
総合成績では大きな変動はありませんでした。
残り2日は総合成績に大きな変動が期待できる山岳ステージ。
それぞれのステージの行方も気になりますが、
総合成績争いもさらに白熱しそうです。
étape 5 成績
1位 4時間11分51秒 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(DSC)
2位 14秒遅れ フランシスコ・ベントソ(SDV)
3位 14秒遅れ サミュエル・デュムラン(A2R)
étape 5 全成績リスト
étape 5 総合成績
1位 21時間52分39秒 デイヴィッド・レベッリン(GST)
2位 6秒遅れ アルベルト・コンタドール(DSC)
3位 23秒遅れ タデイ・ヴァリャベッチ(LAM)
étape 5 終了後 総合成績
étape 6 (200km)コース図
étape 7 (129.5km)コース図
CSC = チームCSC
DSC = ディスカバリーチャンネル
RAB = ラボバンク
PRL = プレディクトール・ロット
TMO = T-モバイル
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