étape 4 (169.5km)コース図
パリ~ニースも山岳ステージへ突入。
4つの2級山岳を越えた後に、最後に1級の頂上ゴールという
厳しいレイアウトとなっているコースです。
放送開始時点では、FDJのカザール、COFのモワナール、
ASTのムラヴィエフの3人が逃げていました。
とりあえずASTの選手が逃げていたのを見ただけで、
喜んでいました、僕(ASTファンです)。
逃げ集団と大集団との差は6分を少し超える程度、
ゴールまで62kmと残り距離はたっぷり残っていますが、
山頂ゴールなので最後まで展開が読めなさそうです。
中継にはバイクとヘリからのカメラ映像が使われているのですが、
ヘリからの映像が美しいのですよ。
丘の上の集落越しに集団を映し出したり、
ただ単に綺麗な景色を映したりと、
レースだけでも楽しいのに、映像でも楽しめるのです。
残り13.5km程の地点で、タイム差は2分を切ってきました。
平地と違って登りではスピードが遅くなるので、
残り13km強で2分差は射程圏内と言っても良い差です。
しかしこのレースでは集団の判断がやや拙いので、
後続集団の方もまだ気を許せない状況です。
ゴールまで残り7.5km地点にある
2級山岳チャブリッツ峠(2.4km 平均勾配6.8%)の登りの終盤で、
大集団からはスプリンター系の選手が次々と脱落。
先頭集団でもムラヴィエフが脱落……、
2人での逃げとなりました。
そして最後の1級山岳ローラン・ジャラベール山へと突入。
ローラン・ジャラベールと言えば山岳のスペシャリスト、
そのジャラベールの名が冠された山を選手達は登っていきます。
追走集団も直前のチャブリッツ峠でかなり振り落とされ、
50人ほどしか残っていませんでした。
逃げている2人と後続との差は、残り3kmを切って40秒差。
平地なら楽々逃げ切れるタイム差ですが、
ジャラベール山は3.1km 平均勾配10.1%のきっつい登りですから
逆転は十二分に可能なタイム差です。
後続集団では、ASTのレドンドがアタックを仕掛けたのをきっかけに、
さらにペースが上がっていき、残り2kmを切った所で
集団が逃げの2人を飲み込みます。
逃げを飲み込むのと時を同じくして、
LAMのヴァリャベッチ、GSTのレベッリンが駆け出します。
さらにその2人にDSCのコンタドール、CSCのシュレックが追いつき、
4人一団で坂を登って行きます。
残り1km地点で、コンタドールがアタックを仕掛けます。
3人のうちレベッリンのみが反応できたものの、
コンタドールはそのまま踏み続けて後続を突き放します。
勝負あったかという位突き放したのですが、
ここからレベッリンが怒涛の追い上げを見せ、
差をぐんぐんと縮めて行きます。
2人きりのスプリント勝負となりましたが、
先行したコンタドールがそのままゴールラインをトップで通過しました。
レベッリンは2秒差の2位でしたが、
総合タイムでは首位に踊りでてマイヨ・ジョーヌを獲得。
レベッリンはもう35歳なのに頑張るなぁ……。
étape 4 成績
1位 4時間07分26秒 アルベルト・コンタドール(DSC)
2位 2秒遅れ ダヴィデ・レベッリン(GST)
3位 12秒遅れ デイビッド・ロペス・ガルシア(GCE)
étape 4 全成績リスト
étape 4 総合成績
1位 13時間32分59秒 ダヴィデ・レベッリン(GST)
2位 6秒遅れ アルベルト・コンタドール(DSC)
3位 23秒遅れ タデイ・ヴァリャベッチ(LAM)
étape 4 終了後 総合成績
étape 5 (178km)コース図
山が続くものの、最後は下り基調のコースなので、
最後の山まで逃げきれれば、逃げ切りも可能かも。
しかし登って降っての連続なので難しそうなコースです。
FDJ = フランセスデジュー
COF = コフィディス
AST = アスタナ
LAM = ランプレ
GST = ゲロルシュタイナー
DSC = ディスカバリーチャンネル
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