étape 2 (177km)コース図
étape 1に続いて平坦なコースなので、
ゴールスプリントの戦いにもつれ込みそうなコースレイアウト。
放送開始時点では4人が逃げを決めてはいましたが、
50km強を残した所で3分40秒差と、
逃げ切りにはちょっと厳しいタイム差となっていました。
逃げていたのは、FDJのジルベール、COFのオジェ、
BTLのヴォクレール、LIQのフィッシャー、
個人的にはヴォクレールの無茶苦茶な走りが好きなので、
もしかしたらという期待を抱かせるような逃げのメンバーです。
大集団は残り20kmで1分差程度まで差を詰めたのですが、
早く差を詰めすぎたために少しペースダウンをして
逃げを泳がす体勢に入ります。
逃げ集団では、残り15km付近でオジェがまず脱落、
さらに続いてヴォクレールのペースアップでジルベールが脱落。
2人きりでの逃げとなりました。
残り10kmで、逃げ集団は大集団と約50秒差。
平地ステージの差の詰まり方『10km1分』を考えると、
どちらにも転びそうな微妙な差のまま最後の10kmに突入します。
大集団の方では、ペースも上がりきらないからか
何人かが飛び出していきます。
これを契機に集団のペースがグンとアップしたのですが、
3kmを残した地点で逃げ集団と大集団との差は30秒差、
逃げ切りの可能性も十分に出てきました。
逃げ集団では、残り1kmの手前でヴォクレールがアタックを敢行、
フィッシャーを振り切り独走となります。
しかし後ろの大集団は猛烈な勢いで追い上げており、
この時点でタイム差は15秒差ほど……
しかしコースの最後は登り基調という事で集団が優位。
集団は十数人しか生き残っていませんでしたが、
それでも集団のパワーは凄まじく、
フィッシャーとヴォクレールを次々と飲み込みました。
残り500m、QSIのドゥヨンフがまずは飛び出し、
QSIの他のメンバーは集団のペースを抑えにかかります。
しかしLIQのペリツォッティがカウンターアタックを決めて
独走状態で最後の直線に突入。
後続の集団がペースを上げるのが遅れてしまっていた為、
ペリツォッティがそのまま逃げ切ってゴールラインを通過しました。
ペリツォッティの勇気有る決断が、ステージ優勝へと繋がりました。
さらに集団が崩されていたために、
ペリツォッティはタイム差をつけてゴールが出来、
総合首位の証マイヨ・ジョーヌも手に入れました。
étape 2 成績
1位 3時間57分36秒 フランコ・ペリツォッティ(LIQ)
2位 2秒遅れ ダニエル・ベンナーティ(LAM)
3位 2秒遅れ ルカ・パオリーニ(LIQ)
étape 2 全成績リスト
étape 2 総合成績
1位 8時間33分12秒 フランコ・ペリツォッティ(LIQ)
2位 6秒遅れ デイビッド・ミラー(SDV)
3位 6秒遅れ ダニエル・ベンナーティ(LAM)
étape 2 終了後 総合成績
étape 3 (215.5km)コース図
終盤に2級山岳があり、その後も細かいアップダウンが続くので、
集団がきちんと機能していない今のような状態なら、
逃げ切り勝ちが狙えるコースかも。
FDJ = フランセスデジュー
COF = コフィディス
BTL = ブイグテレコム
LIQ = リクイガス
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