「ONE OUTS」が完結してしまいましたので、
現時点で連載中の野球漫画の中では、
自分内ランキング単独トップとなったこの作品。
待ちに待たされ10ヶ月ぶりの単行本発売……
僕は続きが待ちきれず、友達からアフタヌーン本誌を貰って
すでに読んでしまった部分だったのですが、
それでも単行本で一気読みすると熱い熱い熱い。
前年度の夏の甲子園代表校である桐青高校との試合中なのですが、
場面場面での戦略に加えて、1試合通じての戦術などなど
「ばか」が付く位丁寧に描写されていまして、
タクティクス方面の駆け引きが好きな方にはたまらない作品です。
だからといって、野球が詳しくなくても楽しめるのでご安心を。
高校球児達が一生懸命にプレイをしている……
その中で様々な感情が湧き上がったり、問題が発生したりするのですが、
それらを解決していきながら、勝利を目指してプレイを続ける。
フィクションのキャラクターなのですが、
ひたむきに頑張っているというその姿が読者の胸を打ちます。
卑屈で自信が無いにもかかわらず、
マウンドへの執着心は人一倍の投手三橋廉くん。
三橋くんの才能に気付き、力を引き出そうとする捕手の阿部隆也くん。
奔放な天才田島悠一郎くんに、田島を目標にして頑張る主将花井梓くんetc……
たった10人しか居ない西浦高校野球部員だけでも、
十人十色で面白いのに、監督やマネージャー
他校のライバル達にもそれぞれドラマがあって実に魅力的です。
それぞれのプレイや選手の心理状態の描写が丁寧にされている為に、
試合展開がやや遅いのが難点では有りますが、
そんなの瑣末な問題に過ぎないと思わせる位の力を持った作品ですよ。
こちらの作品もアニメ化される事となりました。
『Over Drive』とともに、春からは好きな作品2つが
アニメとして始まるだなんて……楽しみですよ。
でもTBS系なので、友達頼みになるのですけど。
講談社
ひぐち アサ(著)
発売日:2007-01-23
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:17
おすすめ度:
待ちに待った
おもしろくて、温かい気持ちになれる