明日は「節分」ですが、この「節分」という言葉の意味を、
仕事先で聞いてみたのですが……
誰1人として正解を言ってはもらえませんでした。
正解は「季節の分かれ目」。
二十四節気の1つである立春が2月4日ですので、
2月3日は冬(二十四節気中の冬の最後である大寒)の最後の日、
季節の分かれ目である「節分」になるんです。
ちなみに立春だけでなく、立夏・立秋・立冬の前日も
節分と言うのですが、豆まきなどイベントが絡むのは
立春前の節分だけです。
漢字を見れば推測出来る解答なので
「なあんだ」と思われるかもしれませんが、
周りの人に聞いてみて下さい、
結構答えられない人が多いと思いますよ。
(特に若い人たちは二十四節気すら知らないのかも)
このように言葉や漢字には、
きちんとした成り立ちがあるものが殆どです。
その語の持つ本質をしっかり掴めば、
知識もさらに広がっていくと思います。
特に漢字は、大変優れた文字だと思っています。
意味も音も、その文字だけで分かるなんて
素敵だとは思いませんか?
漢文では、漢字の知識があれば、文法をきちんと
覚えるだけで簡単に読み取る事ができるようになります。
漢文で書かれた物語の中には、現代の世の中にも通用する
興味深い話が満載なんで、漢字の勉強をしながら
道徳の勉強にもなる、素晴らしい教材だと思うんですけど。
そして漢字や日本語の組み合わせで、
さらにバリエーションは広がっていきます。
日本語って本当に良くできていると思いますよ。
これだけの字を使いこなしている国って
なかなか無いですから。
ついでに旧BLOGでも紹介した
中島義道さんの「<対話>のない社会」という本をご紹介。
最初の方で、「言葉」を大切にしない日本人の事が
書かれていて、衝撃を受けました。
この本を読んで、言葉や対話の大切さを
皆さんにも知ってほしいなと思います。
(下のアドレスから飛んだ先で16頁まで読む事が出来ます。
目次が含まれているのでそれほど量はありませんが
そこだけでも面白く感じるかもしれません。)
もし高校生の頃にこの本を読んでいたら、
中島さんの講義を受けたくて、講義をしていた大学を受験したかも
それぐらい自分にとっては感銘を受ける本でした。
(自転車を蹴り倒すエピソードにはちょっと引きましたけど)
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