世界選手権から1週間……2006年度のUCIプロツールも
このレースを含め3戦を残すのみとなりました。
このチューリッヒ選手権は240.9kmとなかなか長めの距離。
世界選手権男子ロード優勝者のベッティーニは、
ヘルメット・シューズ・自転車と、
全てににアルカンシェルと金をあしらった
特別製のウェアを作って来ました。
逃げの2人が残り78km地点付近まで進んだところから放送開始。
実況の白戸さん、解説の栗村さんが興奮していたのですが……
すぐに理由が分かりました。
逃げていた2人のうち、1人はシェレミー・ロワ、
そしてもう1人がディスカバリーチャンネルの
別府史之がだったからでした。
この時点で追走している集団までは4分20秒、
もう1つ後ろの集団とは5分20秒ほどの差が付いていました。
追走集団がペースアップした為、
逃げていた2人との差がみるみる縮まっていき、
残り60km地点手前で追走集団に追いつかれてしまいました。
逃げ集団の7人に対し、残り43km地点付近で
後方集団から追ってきた4人が追いつき11人の集団となり
ここで残り1週(41.5km)に入ってきました。
この時点で追走する大集団も20秒以内の差まで迫っており、
大混戦になりそうな雰囲気が漂ってきました。
この後、逃げ集団が何度か組み換えられていきますが
残り20km地点で逃げる集団は6人に。
追走集団は。30秒程の差を詰める事が出来ません。
残り10km地点で、サムエル・サンチェスが1人で抜け出し、
約10秒遅れで3人が追走、大集団は53秒の差が付いており
大集団内にいる選手にとっては厳しい状況となってきました。
追走3人から遅れていたカンチェラーラも
さすがTT世界チャンピオンという脚を見せ、3人と合流。
さらに先頭に立ち、チームメイトのオグレディの為に
懸命に集団を引き始めましたのですが……
さすがにアタックを続けていたために残り3km地点まで持たず、
ちぎれて行ってしまいました。
この後、追走集団は牽制状態に入ってしまい、
サムエル・サンチェスとの差は一向に詰まらず
そのまま逃げ切りを許してしまいました。
ゴールできたのは64人……雨の中のサバイバルレースは
プロ選手にとってもかなり厳しい戦いだったようです。
そんな中で果敢にアタックしたサムエル・サンチェスは
信じられないといった表情でゴールラインを通過。
初優勝の嬉しさに涙する姿に心を打たれました。
・最終成績
http://www.zueri-metzgete.ch/site/fileadmin/
user_upload/mediendateien/Ergebnis_Elite.pdf
PR