日曜日に放送された「UCI世界自転車選手権2006 男子ロード」を
ようやく全部見終える事が出来ました。
生放送で4時間……NFLの時期にきついです、これは。
距離は265.2km、1周22.1kmの周回コースを12週という長丁場。
12人で形成された先頭集団が6周目、
追走する大集団が5周目を走っていた所から放送が開始。
逃げ集団と大集団とのタイム差は、
大集団が6周目を終えた時点で7分55秒、
7周目終了時に4分41秒、8周目終了時には2分29秒と
どんどんとタイム差が縮まっていきました。
そんな中で8周目の途中で大集団からアタックが始まります。
パオリーニ、フレチャが仕掛けると大集団がばらけはじめ、
14人の追走集団が形成されます。
追走の14人は逃げ集団に追いつき、
20人ほどの集団で逃げていきます。
しかし11周目にこの逃げ集団も吸収されてしまいます。
この後、何度かアタックが試みられましたが
完全に決まりきる事無く残り1周を迎えます。
11周目の平均速度に解説の栗村さん驚嘆
220km以上走った所からの1周22.1kmで46km/h超……
平坦なコースでも無いのにこれは凄い。
少し前に出ていた3人も程なく吸収され、
この後もアタックが発生するものの実らず、
2つの登りが最後の勝負所となりそうな感じになってきました。
1つ目の登りで11周目にも仕掛けたバッランがペースを上げると、
集団先頭は一気にばらけ始めます。
しかし細かいアタックと牽制が続きましたが、
結局アタックは決まりきる事は無く、1つ目の登りが終了。
そして2つ目の登りでも仕掛けが起きましたが、
パオロ・ベッティーニが1人で抜け出し差を広げ始めました。
しかし下りで集団も何とか追いつき
小さいながらも集団のままゴールに近づいていきます。
集団ゴールでスプリント勝負か……と思われた残り1km手前で、
サンチェスがペースを上げると、
ザベル、バルベルデ、ベッティーニが付いていったものの
中切れを起こして大集団が切り離されてしまいました。
集団も懸命に追い上げますが、4人には追いつけず
4人でのゴールスプリントを制したのはベッティーニ。
ザベルはあと一歩届きませんでした。
最後の1周の平均速度は49.110km/h、
登りが2回有ったのにこの速度……プロのロードレーサーの
凄まじさをまざまざと見せ付けられました。
ゴール後にベッティーニにイタリアのスタッフ、選手が
駆け寄って祝福を……このシーンで涙が出ましたよ。
年に1回しかない国を背負って戦う世界選手権、
その特別さが分かる凄い大騒ぎでした。
・最終総合成績はこちら(pdfファイルです)
http://www.uci.ch/imgarchive/Road/World%20
Championships/2006/Results-ROA-ME-RR.pdf
これまで見ていたステージレースとも
クラシックレースとも違った雰囲気が味わえたこの世界選手権。
男子の2つのレースはどちらも凄いレースでした。
来年の放送が楽しみです。
PR