UCI世界自転車選手権2006 男子タイムトライアル(50.8km)が
金曜日に放送されたのですが、ようやく見る事が出来ました。
この世界選手権、今年から放送開始という事ですよ。ラッキー。
これまでのレースと違い、チームの代表ではなく
国の代表として出場しているので、
少し違った雰囲気が感じられました。
放送開始時点では、タフト(カナダ)の1時間04分57秒32が
トップタイムとなっていました。
しかし直後にヴァントボルグ(デンマーク)が
1時間02分04秒85と、約3分近くタイムを縮める
素晴らしいトップタイムを叩きだしました。
この後、有力選手がどんどんとスタートしていきます。
ゼッケン4は、ブエルタ・ア・エスパーニャを制した
アレクサンドロ・ヴィノクロフ(カザフスタン)。
ゼッケン3は、ホセイバン・グティエレス(スペイン)。
ゼッケン2は、春に絶好調な走りを見せていた
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)。
そしてゼッケン1は、この大会TT部門4連覇がかかった
マイケル・ロジャース(オーストラリア)。
これで全員がスタートを終えました。
有力選手の中で、1回目(10.1km地点)の中間計測地点で
ヴァントボルグのタイムを抜いたのが
デイヴィッド・ザブリスキー(アメリカ)。
4秒29速い14分16秒93で通過していきました。
ヴィノクロフは登りでチェーンにトラブル発生。
タイムロスをしてしまい、1回目の中間計測では
21秒85遅れの14分38秒78……痛い遅れです。
そして……カンチェラーラがやってきましたが、
タイムは13分58秒92とザブリスキーを18秒01上回り
ただ1人13分台で通過……とんでもないタイムですよ、これは。
4連覇を狙うロジャースでしたが、
1回目の中間計測地点ではカンチェラーラから26秒48遅れ、
7位のタイムで通過……いきなり4連覇が厳しい状況に。
カンチェラーラは、2回目(35.0km)の中間計測地点手前で、
2分前にスタートしたグティエレスに追いついてしまいます。
前年度2位のグティエレスに追いついてしまうだなんて……。
2回目(35.0km)の中間計測地点に
有力選手が次々と入ってきます。
ここでもヴァントボルグのタイムを抜いたのはザブリスキー。
45分09秒91と38秒39上回って通過していきました。
1回目で少し遅れ気味だったヴィノクロフも45分39秒66、
ヴァントボルグのタイムを8秒64上回りました。
そして注目のカンチェラーラは……ザブリスキーより56秒20速い
44分13秒71という驚異的なタイム。
1人だけ異次元の走りを見せています。
マイケル・ロジャースは、カンチェラーラから1分37秒42遅れ、
45分51秒13の6位のタイムで通過……4連覇はほぼ無くなりました。
そしてゴール地点……
まずはザブリスキー、ヴァントボルグのタイムを23秒13上回る
1時間01分41秒72でゴールします。
続いてはヴィノクロフ、トラブルも有りザブリスキーには
及ばなかったものの、ヴァントボルグのタイムを3秒38上回る
この時点で2位となる1時間02分01秒47でゴール。
カンチェラーラが残っているため、
ヴァントボルグのメダルの可能性はほぼ消えました。
そしてカンチェラーラがゴール地点にやってきました。
ゴールタイムは1時間00分11秒75……
最後にゴールしたのはマイケル・ロジャースのタイムが
2分31秒86遅れの1時間02分43秒61だったため、
カンチェラーラが圧倒的な力を見せ付けて
世界チャンピオンの証アルカンシェルジャージを手に入れました。
男子タイムトライアル最終結果(pdfファイルです)
http://www.uci.ch/imgarchive/Road/World%20
Championships/2006/Results-ROA-ME-TT.pdf
「世界チャンピオンになる」という気持ちが選手から感じられ、
普段のレースとは違った雰囲気を味わう事が出来ました。
次は男子のロードレース、録画はして有るものの忙しい……
早く見たいけどいつ見られるかな?
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