Etapa 20 コース概要(27.5km・個人タイムトライアル)
市街地を走り抜ける個人タイムトライアル。
短い距離なのでタイム差は付きにくいステージですが、
何が起こるかは最後まで分かりません。
白熱の上位争いが決着するこのステージは、
かなり注目度が高いステージとなります。
放送開始直後に総合16位のパウリーニョがスタート。
この時点でのトップタイムはボドロギの34分05秒でした。
しかしTTスペシャリストもこのタイムの抜く事が出来ず、
このタイムがずっとトップタイムとなっていました。
そして……総合成績トップ10が次々とスタート、
1つでも順位を上げるべく、それぞれが全身全霊を賭けた
気持ちのこもった走りを見せていきます。
ここからは大激戦の上位4人を中心に触れていきます。
ちなみにこの段階では
1位 ヴィノクロフ
2位 バルベルデ 53秒遅れ
3位 サストレ 2分06秒遅れ
4位 カシェキン 2分51秒遅れ
2位と3位の差は大きいですが、1位と2位、3位と4位は
まだまだ入れ替わる可能性が十分有るタイム差です。
最初の中間計測地点(11.3km)、
トップタイムはグセフの14分27秒。
サストレは14分36秒、
TTが苦手な割にはなかなかの好タイム。
カシェキンは14分44秒、
ややタイム差を減らす事となりましたが、
まだサストレに対しては優位を保っています。
バルベルデは14分18秒、
ここまでのトップタイムを叩きだしたバルベルデ、
最後に目いっぱいの走りを見せ、逆転優勝への望みを繋ぎます
ヴィノクロフは14分21秒、
こちらも好タイムでバルベルデからの遅れは3秒、
残りは5分の3ほどなので、トラブルさえ無ければ……。
この後、ヴィノクロフとバルベルデが並んで映し出され、
リアルタイムでタイム差が表示されていたのですが、
ここでのタイム差は1秒~2秒。
さらに少し時間がたってからの映像では、
ヴィノクロフがバルベルデを4秒リードと
さらにペースを上げていました。
恐るべし、ヴィノクロフ。
ゴール地点ではサムエル・サンチェスが33分45秒でゴール。
放送開始後初めてトップタイムが塗り替えられる事となりました。
続いての2回目の中間計測地点(20.5km)
ここでのトップタイムはサムエル・サンチェスの26分27秒。
サストレは26分54秒、
ここでもまずまずのタイムで通過していきました。
カシェキンは27分09秒、
15秒サストレに差を詰められましたが、
残り距離を考えるともう安全圏と言える差になりました。
バルベルデは26分30秒、
この区間でややペースが落ちてしまいました。
直後にヴィノクロフとバルベルデのタイム差が11秒と表示。
逆転優勝は厳しい状況となりました。
ヴィノクロフのタイムは26分18秒、
12秒の差をバルベルデにつけ、アクシデントが無ければ、
ほぼ総合優勝は間違い無い状況となりました。
そしてゴール地点。
サストレは34分23秒。
TTがそれほど得意で無いにもかかわらず、
全ての力を出し尽くしてゲットした素晴らしいタイムでした。
カシェキンは34分45秒。
サストレとの差は22秒だったので、3位は死守しました。
多分これで3位争いも決着でしょう。
バルベルデは33分58秒。
この時点ではサムエル・サンチェスに次ぐ2番手タイムでしたが、
いかんせんヴィノクロフが強すぎでした……。
ヴィノクロフは、ステージトップタイムの33分39秒、
この日誕生日のヴィノクロフ、ステージ優勝を獲得するとともに、
ブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝もほぼ確定させました。
3年前のツール・ド・フランス、そのアグレッシブな走りを見て
あっという間ファンになったヴィノクロフ。
その後苦労しましたが、ついにグランツールの総合優勝を
獲得出来ただなんて……涙が出ちゃいました。
おめでとうヴィノクロフ。(まだ明日もあるけど)
Etapa 20 の結果
Etapa 20 までの総合成績
最後は首都マドリードへの凱旋するパレード走行。
ここまで戦い抜いてきた選手達に対して、
沿道からたくさんの声援が飛び交います。
最後はスプリント勝負になると思いますので、
スプリンター達の活躍にも期待したいです。
Etapa 21 コース概要(142.2km・最終ステージ)
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