Etapa 19 コース概要(205.3km)
山岳コースは終わりましたが、距離がそこそこ長めな上に
起伏が多く意外に難しそうなステージ。
でも中盤以降は起伏が少なくなるので、
久しぶりにゴールスプリントが見られる可能性も。
さすがに上位陣に大きな動きはない……はずです。
放送開始時には、2つの山岳を終え
残り56km地点付近に逃げの8人が走っていました。
その8人は大集団に11分以上の大差をつけて逃げていました。
大集団を引いているのは、ヴィノクロフ所属のアスタナ。
しかし先行する8人に脅威が無いからか、
アスタナの引きはやる気が感じられません。
こんなのんびりな展開だったので、
大きな動きも無く淡々と残り距離が減っていきました。
途中でゲストの菊田潤一さんが、
ツール7連覇したランス・アームストロングの秘話を披露。
量産パーツに対する小さな違和感を指摘し、
ランス専用に金型を作り直してパーツを作った……
試作品と量産品の微妙な違いに気付くあたりが、
世界最高峰のレベルで戦う選手らしいです。
これだけのこだわりが有ればこそ、
強さを維持出来ていたんだろうな。
残り10km地点手前、ガルシアアコスタのアタックをきっかけに
逃げ集団での戦いが始まりました。
何度も何度もアタックが繰り返されますが、
他のメンバーが逃げをなかなか許しません。
そして激しいアタック合戦の中で
ラルスイティング・バクが抜け出します。
他の選手はすぐに反応せずお見合いをしてしまい
バクに差をつけられてしまいました。
しかし、後方から3人が追い上げていき
残り2km地点を前にバクに追いつきました。
バク、アリエッタ、フォフォノフ、ロースリの4人が一団となり、
ゴール前のスプリントに向けての駆け引きが始まりました。
ここでも仕掛けたのはバクだったのですが、そのバクは最初に脱落。
度重なるアタックで力を使い果たしてしまったのか……。
結局勝ったのは、35歳のホセルイス・アリエッタ。
「僕の仕事はステージ優勝じゃないんだけど……」という言葉通り
縁の下の力持ちな男の、嬉しいグランツール初優勝でした。
総合上位勢は全員同一集団でゴールしタイム差は付かず。
勝負は次の日の個人タイムトライアルが鍵を握る事になりました。
Etapa 19 の結果
この日の結果は、総合成績にはほとんど影響無し。
マイヨ・オロ、コンビネーション賞はヴィノクロフが維持。
この日でポイントを取れる山岳が終わったため、
エゴイ・マルティネスデスティバンの山岳賞が確定。
ポイント賞も残りポイント数の関係で、
トル・ハスホフトの獲得が確定しました。
Etapa 19 までの総合成績
総合順位が決定する最後の戦い「個人タイムトライアル」。
市街地コースなので、複雑なコースレイアウトになっており
落車の危険性が付きまとうスリリングなコース。
ヴィノクロフがきちんとまとめ切るのか、
バルベルデの逆転が有るのか?
カシェキンとサストレの3位争いにも注目です。
Etapa 20 コース概要(27.5km・個人タイムトライアル)
Etapa 21 コース概要(142.2km・最終ステージ)
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