今回のテーマは「暗号」。
・問題
昭和22年(1947年)1月18日は何曜日でしょうか?
(2006年1月1日は日曜日)
これは出そうと思えば計算でも出せます。
しかしある法則を使えば簡単に導く事が出来るのです。
それは検算にも使える余りの法則……
簡単な例で見てみましょう。
28×41の計算を考えてみます。
答えは1148です。
ここで28、41、1148をどんな数で割ったときでも
ある法則が成り立つ事が分かります。
xをnで割ったときの余りを(x mod n)と表すとすると
(28 mod n)×(41 mod n)=(1148 mod n)
という式が、nがどんな値でも成り立つ事となります。
これを使うとどんな日付でも簡単に曜日が出せます。
今回は答えを書いてしまいます。
1947年は59年前、この間にうるう年は15回ですから
(59×365+15)日前が1947年の1月1日、
ですから1947年の1月18日は
(59×365+15-17)日前です。
この数字を計算したら……とても大変ですが、
上の法則を使って7で割ってしまうと簡単になります。
(59×365+15-17)⇒(3×1+1-3)
これを計算すると1となりますので、1日前と同義。
よって2006年1月1日が日曜日ですから、
1947年1月18日は土曜日となります。
曜日は日~土の7つが繰り返し、余りも0~6の7つが繰り返す。
同じ法則性を持つからこそ出来る方法なのです。
でもコマ大の仕入れてきた指カレンダーも、
道具・計算を使わないという点では利用価値が高いんです。
「指カレンダー」については検索で調べていただければと思います。
理に適った曜日判別法なのです。
竹内さんの解説は、ここからネットの暗号についてのお話に。
ネットで使われている暗号は上のように余りを使うもの。
簡単な仕組みだけどかなり強固なんです。
この暗号を含めた暗号の話については下の本がオススメ。
ちょっとお高いですが、それだけの価値が有る面白い本ですよ。
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