泥門vs.神龍寺についてではありませんが、
神龍寺と他校の強さについての考察をしてみました。
「▼」内に収納します。
神龍寺について「弱くしすぎ」という意見がありました。
確かにベン牧場での例えが有ったので、
神龍寺がかなりの強敵と認識されていました。
しかし9連覇をしていたものの、読み返してみると
他のチームを圧倒しての9連覇とは言えなかった様に思えます。
まず最初に昨年の秋大会、
阿含と雲水が初出場した試合を振り返ってみます。
あの試合は1点差で王城が敗れたのですが、
阿含・雲水の2人が出るまでは王城がリードしていました。
2人が出てから14点を取られたのですが、
いきなり出てきた2人がドラゴンフライをやってきたら、
完全に対応しろっていうのは無理あります。
もちろん力関係では王城 < 神龍寺が成り立つのですが、
その差はそれほど大きくなかったように思えます。
今年の春大会では王城を圧倒しています。
この時の王城は、泥門にとっては高い壁でしたが
高見→桜庭のホットラインの信頼度も高くありませんでした。
ですから、持っているポテンシャルからは
かなり低く描かれていた事になります。
オフェンスでの失点が多く描かれていたので、
連載の現段階で実際にどれだけ差となったのかは未知数と言えます。
もしこの後の夏合宿での「今の王城が最強」という
ショーグンの言葉に嘘がなければ、
今年の秋大会での神龍寺と王城の差も
それほど大きくないように思えるのです。
さて、現段階での力関係はどうなっているか考えてみます。
泥門は神龍寺に勝ったんだから泥門は神龍寺より上、
と短絡的に決め付けてしまうのは良くないでしょう。
今でも力関係は「泥門 < 王城 < 神龍寺」のままのはずです。
たった1回勝ったぐらいで力関係を決め付けてしまうのは、
トーナメントの性質を考えていない発言だと思います。
実際、プロ野球のようなリーグ戦では
優勝するチームでも最下位のチームに何敗かは必ずします。
力の差が有ったとしても、回数をこなせばこなすほど
全勝は厳しくなります。
このリーグ戦の例は「力の差がそのまま勝敗に繋がるのではない」
という事が簡単に理解できる例ではないでしょうか?
この事からも分かる通り、トーナメントの一発勝負でも
格下のチームが格上のチームを倒す事は十分ありえます。
実際、NFLでも2002年の第34回スーパーボウル
セントルイス・ラムズvs.ニューイングランド・ペイトリオッツでは、
事前の予想ではラムズが2TD(14点)有利と出ており、
10回やって9回はラムズが勝つといわれていましたが、
勝ったのはペイトリオッツ(17-20)でした。
ですから今回泥門が神龍寺に勝ったからといって、
即「神龍寺 < 泥門」が成り立つとはいえません。
多分100回やっていれば、90回以上は神龍寺が勝っていたでしょう。
しかしこれはトーナメントですので一発勝負です。
僅かな可能性を引き寄せた泥門が「この試合」の勝者になったのです。
バトル漫画で次々に敵を倒していく状況であればあれば、
今の状況はインフレと言えるかもしれません。
しかし、トーナメント戦においては勝利=強い
となる訳ではないので、インフレと断ずるのは
ちょっと違うのではないかな、と思っています。
PR