神龍寺戦総括なのですが……
予定外に長くなりすぎたので、今回は1回目です。
時間が無ければ最終回です。
今回は後半の展開について、
単行本派の方にはネタバレになりますのでご注意を。
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前半は32点取った神龍寺ですが、
後半での得点は3点のみ……
この結果だけを見ると「神龍寺を弱体化させた」
と思われるかもしれませんが、
きちんと経過を見てみるとそうとも言えないのです。
アメフトでは、リードしている側のチームは
コンサバティブ(保守的)なプレイを選びがちになります。
以前、blogのコメント欄で、前半大きくリードをしたもの、
後半に得点を奪えず追いつかれてしまった試合を
ジュラーヴリクさんに紹介していただきました。
(http://www.kcfa.jp/2002/2002STAR.files/02111001.htm)
レアなケースかもしれませんが、
実際にこういう事が起こりえるという例になると思います
アメフトでは野球のように攻守分かれているにもかかわらず、
ディフェンスでも得点を奪えるという性質がありますので
このような事が起きえてしまうのです。
アメフトでは、オフェンスで10ヤード進むよりも、
キッキングのプレイやインターセプト・ファンブルによる
ターンオーバー(攻守交替)から10ヤード進む方が
はるかに楽なのです。
特にターンオーバーの際には、ボールを奪われた位置によっては
そのままタッチダウンに持っていかれる事があります。
ですからオフェンス側は、そのような事が起きないように、
リスクを犯さず安全確実なプレイを選択しがちになります。
リスクが少ないのですから、リターンも当然少なく、
保守的なプレイ選択をしているとあまり前に進めないため
得点を奪えるチャンスが減ってしまいます。
しかし、前半であれだけ圧倒していた神龍寺が
後半3点しか取れなかったのは、
コンサバティブなプレイ選択以外にも理由が有ります。
後半を振り返ってみると……
1・泥門キックオフ、オンサイドキックで泥門に攻撃権
↓
雪光さんへのTDパスで7-32。
2・泥門キックオフ、神龍寺に攻撃権
↓
セナ君がパスカット、十文字君ファンブルリカバーTDで14-32。
3・泥門キックオフ、神龍寺に攻撃権
↓
泥門がこの試合初めて神龍寺の攻撃を止めたものの
神龍寺はFGで3点を加点し14-35の21点差に。
4・神龍寺キックオフ、泥門に攻撃権
↓
徐々に進んで行き、モン太へのTDで21-35の14点差。
5・泥門キックオフ、神龍寺に攻撃権
↓
セナ君がQBサック&ファンブルフォース、
さらに自らファンブルリカバーして、そのままTDし28-35。
6・泥門キックオフ、神龍寺に攻撃権
↓
残り時間が少ないことから、神龍寺は時間消費狙い。
得点には至らず28-35のまま、残りは1分弱に。
7・神龍寺パント、泥門に攻撃権
↓
モン太のミラクル、セナ→ヒル魔さんのトリックプレイ
2ポイントが成功して36-35の逆転勝利。
(漏れが有ったら指摘していただけると嬉しいです)
神龍寺は4回の攻撃権を得ていますが、
2回はターンオーバーで失い、1回はFGの3点、
残りの1回は最後に時間を潰しただけで無得点です。
後半の神龍寺は「らしくない」という人もいるかもしれませんが
以上のように展開を精査してみると
3点しか取れなかった事は展開上仕方なかったと言えるでしょう。
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