Etapa 7 コース概要(154.2km)
途中まではそれほど大きな起伏は無いものの、
最後の登坂がかなり厳しい頂上ゴールのEtapa 7。
また大きな順位の変動がありえそうな面白いステージです。
100kmを超えた地点、ロースリ、シェイリンクス、ボドロギの3人が
後続集団に9分30秒差を付けた状態で放送開始。
残りは40km超なので、逃げ切りが十分狙えるタイム差です。
しかし集団が60km/hを超えるスピードで先行する3人を追い上げ、
どんどんとタイム差を縮めていきます。
大きな動きが無いまま、先行する3人が
最初で最後の山岳モレデロ峠の登坂を開始。
いきなり9~10%の斜度があり、一気にペースが落ちます。
後方の集団は約5分の差で登りに突入します。
逃げ集団ではシェイリンクス、ボドロギが遅れ
ロースリが単独で逃げていく事となります。
後方の集団も登坂には苦労しながらも、
集団の力でグイグイと先頭との差を詰めていきます。
残り15km地点を前にして、ルイス・ペレスがアタック。
これを機に次々と集団を抜け出す選手が出始め、
10人超の集団が出来上がりました。
小集団の後ろの集団も、少しずつ削られていきましたが、
総合優勝を狙う選手達はしっかりと集団に残っており、
面白い終盤戦が見られそうな予感がしました。
総合トップであるマイヨ・オロを北ディルーカは、
登りに耐え切れず遅れ始めてしまいました。
一方でさらにバルベルデも小集団へと合流してきました。
残り3km手前でイバン・マヨがアタックすると、
ここから後方集団で壮絶なアタック合戦が繰り広げられます。
最後に飛び出したのはヴィノクロフにヴィノクロフ、
残り2km地点でロースリを捕まえ、そのまま追い抜いて行きました。
後方集団が追い上げてきた所でヴィノクロフが再びアタック、
集団との差を広げて行きました。
ヴィノクロフの逃げ切り勝ちが濃厚となった残り300m……
しかしここでバルベルデが凄い脚を見せました。
10秒あった差を残り200m地点で5秒差にし、
そのままの勢いにのって、残り100m地点の手前で
ヴィノクロフを抜き去ってしまいました……。
さすがUCIプロツール(年間27戦でポイントを争う)の
総合トップに君臨する選手。
ヴィノクロフに勝ってほしかったのですが、
バルベルデの脚が凄すぎでした。
ここで凄かったのは解説の栗村さん。
バルベルデがアタックを始めた時には、
「うわっ、凄い凄い。えっ、引いてたのに」
ヴィノクロフを差した所では、
「うわっはっは、差した!うわぁ~すげ~」
そして独走でゴールを迎える所で
「強い強い、なんだこれは。うわぁ、かっこい~」
こんな叫びが出てしまうのが頷けるぐらい
とんでもない走りだったんですよ。
これ、見てもらえないのが残念だなぁ。
総合成績トップのマイヨ・オロはブライコヴィッチがゲット。
さらに山岳賞・コンビネーション賞も持っていきました。
Etapa 7の結果
Etapa 7までの総合成績
再び平坦コースに戻るEtapa 8。
そろそろ逃げ切り勝ちが見たいですよ。
Etapa 8 コース概要(181.6km)
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