(変な言い回しなどが有ったので、
29日の昼に少し修正しました)
ワンフェス・コミティアのカタログを読んでいて、
この2つのイベントに共通する物を発見しました。
それは「イベント側が参加者を育てようとする意志」です。
ワンフェスでは、ワンダーショーケースという
「新進ガレージキット作家の育成と繁栄に目的を置く
アーティストプロデュースシステム」があります。
(カッコ内はパンフからの引用です)
その説明としてまた引用させていただきますが、
「有能なアーティストをピックアップして
広く紹介していくことにより、そのアーティストに
この先の"可能性"を提供すると同時に、
ガレージキットスピリッツの意味や有り方を
下の世代にも(細々とでも)継承させていくことを
目的としています」
この文章を読んだとき、ただ単に場を提供するだけでなく、
全体の底上げの為に主催者自らがこの様な行動を起こせるなんてと、
とても嬉しく感じると同時に、羨ましく感じました。
これをコミケでやるのは不可能です、規模が違い過ぎますから。
コミケではクオリティー追求するよりも、
場を楽しもうという風潮が大きくなっているかも。
他にもコミュニケーションを重視する参加者が
多くなっているように思えます。
しかし、そういう部分も楽しいかもしれませんが
成長には繋がりにくいと思うのですよ。
こういう試みをやっていた事を知って、
ワンフェスというイベントの素晴らしさを感じた次第です。
そしてこの前の日曜日はコミティアに行ったのですが、
このパンフでも興味深い記事が有りました。
それは各サークルの売り上げ冊数の詳細。
27.9%にあたる512サークルからデータが返ってきたそうですが、
こういうデータを見て自分を客観的に評価する事によって
さらに上を目指そうとする姿勢に繋がると思います。
さらにパンフの最後のページにアンケート葉書がついていまして、
一般参加者もそれを使ってお気に入りの本に投票できるのですが、
それが集計されてパンフに結果が載っているんですね。
その集計結果を元にパンフの巻頭付近の
「PUSH & REVIEW」というコーナーで
同人誌が紹介されているのです。
さらに見本誌読書会という、コミティアに提出された見本誌全てを
読む事が出来るイベント主催者自らが開いているのです。
次の読書会は9月3日の日曜日。
場所は王子駅近くの「北とぴあ」で開催され、
参加費500円で全部の本が読めるという素晴らしいイベントです。
さすがに4週連続東京行きは無理なので、
今回は諦めますが、ぜひ一度行ってみたいものです。
東京だけでなく各地でも行われるようなので、
チャンスが有れば見に行ってみてはいかがでしょうか?
http://www.comitia.co.jp/reading.html
以上のように2つのイベントでは、
「次代へ繋げるための試み」を積極的に行っていました。
コミティアはアマチュア主催のイベントなので
この様な試みをするのはありえる事だと思っていました。
しかしワンフェスのような会社主催のイベントで
ワンダーショーケースのような試みが行われているなんて
とても素敵な事だと思いませんか?
「趣味なんだからどう楽しもうと良いじゃないか」
そんな考えも有るとは思います。
ですが作品を通じてコミュニケートする事も「あり」かもしれませんが、
上を目指して頑張っていると、今までとは違った喜び・嬉しさを
感じる事が出来、もっともっと楽しめるのではないでしょうか?
WF・コミティアに参加した後のシティがいまいちに感じられたのは、
イベントが開催されているだけと感じたから、なのかもしれません。
今回2つのイベントに無茶なスケジュールで参加したのですが、
「自分ももっと頑張るぞ」ってエネルギーを貰う事が出来、
とても良い経験が出来たと思いました。
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