筒井康隆さんがラノベを!……なんて宣伝されていましたが
「時かけ」とか「七瀬ふたたび」とかが今の時代に出れば
同じような分類をされていた可能性が高い気が。
筒井康隆さんの作品は先取り感があるのよなぁ。
今回の作品は高校生ビアンカと、ビアンカに憧れる塩崎哲也を中心に
序盤はどたばたラブコメ風な展開に、しかしどんどんとSF色が強くなり
最後はいつもの筒井節という感じでメタ視点でも楽しめる作品。
1冊で完結するのは読みやすいですし
天丼多用で自分にとっては引き込む力が抜群。
筒井康隆さんにもうすぐ80とは思えない若々しさ、
「21世紀の時をかける少女」というコピーがぴったりでした。
もうラノベ書かないなんて言っているようですが
またこんな軽めの作品を書いてほしいな。
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