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ÉTAPE 16 Pau -> Bagnères-de-Luchon【197.0Km】
コース図等
いよいよツールは最終週突入、ピレネーにやってきました。
休息日明けのステージは2010年ステージ16の逆ルート。
超級2つに1級2つを越えて下りゴール、
一発逆転を狙う総合上位勢のアタックに期待したいところ。
実況は白戸太朗さん、解説は栗村修、別府始さん。
放送開始時点ではまだスタート前、
スタート地点まで移動している所でした。
旗が振られてレースがスタート。
さっそくモルコフが仕掛けて抜け出しましたが失敗。
最初の登坂の前にスプリントポイントがあるからか
なかなか逃げを容認してもらえません。
スプリントポイント手前でようやく逃げ集団らしきものが形成。
40人ほどが集団から抜け出してきました。
スプリントポイントではパウリーニョが先頭で通過。
この集団は崩れることがないまま超級Col d'Aubisqueに突入。
登坂途中で落車が発生、ホーナーが避けようとして
崖下に落ちかけましたが、そこまでダメージはなかった模様。
まだ3つの山岳が残っているからか、
超級Col d'Aubisqueの登坂では仕掛ける選手はおらず。
山頂はヴォクレールが先頭で通過、
現山岳賞のケシアコフを抑えました。
しかしこのヴォクレールの1位通過はヴィノクロフを千切るほどの
牽きを見せた新城のアシストが素晴らしかったからでしょう。
大集団とのタイム差は3分40秒。
大集団で落車が発生、ジングル、グセフの2人が
巻き込まれたようですが、グセフが再スタート出来ずにリタイヤに。
この後逃げ集団と大集団のタイム差は広がり
超級Col du Tourmaletの登坂に入る頃には5分半まで開きました。
登坂に入ってすぐに逃げ集団からホンドが飛び出した一方、
後方では千切れる選手も出始めました。
さらにマーティンのペースアップに対して
ケシアコフ、テンダムがついていきます。
ここに無理にペースを上げずに登ってきた4人が合流、
さらにどんどんと選手が合流していき、
登りに耐えられなくなった選手が千切れただけの形に。
大集団からケルヌがアタック、時を同じくして逃げ集団からは
フェイユ、ヴォクレール、マルティンの3人が抜け出しに成功。
山岳賞ジャージを来たケシアコフは何とか追いついてきました。
でも脚の状況は他の3人と比べると余裕が無さそう。
一度は追いついたケシアコフですが、
やはり脚が残っていなかったのか千切れていきました。
ヴォクレールの調子が良さそう、
フェイユはついていきますがマルティンは置いてかれます。
ヴォクレールとフェイユは後方との差を開いて山頂を通過。
ヴォクレールは1位通過し20ポイント加算、
追走集団は約1分30秒が通過、ケシアコフは4位通過しましたが、
ヴォクレールに山岳賞奪取の可能性が出てきました。
大集団は10分遅れで山頂を通過。
まだ1級2つが残っていますが、逃げ切りもありえそうです。
1級Col d'Aspinの登坂に突入。
前の2人は快調に踏んでいっている感じ。
追走集団ではセレンセンがアタック、
これにヴィノクロフがついていきます。
これでヴォクレールの山岳賞逆転に近づいてきたかも。
1分半遅れの追走集団はヒンカピー、フォイクト、
マルティン、テンダム、キリエンカ、セレンセン、ヴィノクロフ。
強いメンバーではありますが、前に追いつけるほどの
力が残っているようには見えない感じです。
山頂まで残り5kmを切った辺りで大集団では
リクイガスが牽き始めました。
山頂ではヴォクレールがまた先頭で通過。
追走3人は1分05秒遅れで通過。
メイン集団からはエヴァンスが遅れ始めていました。
ウィギンスのいるメイン集団は9分20秒遅れ、
先頭2人、追走は4人という形で最後の1級Col de Peyresourdeに突入。
メイン集団の方では一度は遅れたエヴァンスが合流。
しかし最後の登坂は乗り越えられ無さそうだなぁ。
セレンセンのアタックにヴィノクロフが対応、
インサウスティ、フォイクトの2人はまた遅れていきました。
追走2人は逃げ2人とタイム差を30秒まで縮めてきました。
逃げ2人からでヴォクレールがアタック、
これにフェイユはついていけません。
追走2人の方でもセレンセンのペースアップに対し
ヴィノクロフは対応できず遅れていきました。
セレンセンはフェイユまで一気に追いつきました。
メイン集団ではエヴァンスが千切れました。
これで総合争いからは完全に脱落となりそうです。
セレンセンに対してフェイユも遅れており、
ヴォクレールとセレンセンの一騎打ちという形になりそう。
メイン集団からニバリがアタック、
これに反応できたのはフルームとウィギンスのみ。
いやースカイは万全だわ。
ヴォクレールは1級Col de Peyresourdeも先頭で通過、
これで山岳賞ジャージを奪取しました。
そして2位のセレンセンとの差は約1分半
ステージ優勝もだいぶ引き寄せた感じです。
ニバリ、ローラン、ウィギンスのグループでは
山頂付近でニバリがアタックしましたが、
これはウィギンスらがきっちり潰し一団で山頂を通過。
下りに入ってからもニバリはアタックをしかけますが、
今度はウィギンス、ローランの2人を置き去りにする事が出来ません。
先頭のヴォクレールは下りもかなり攻めたせいか
セレンセンとの差を維持したままゴールイン。
今年のツール2勝目をあげました。
ウィギンスはニバリをきっちりマークしきり、
TOP 3にタイム差の変動はありませんでした。
エヴァンスはウィギンスから3分49秒タイムを失い、
総合優勝争いから脱落しました。
4賞ジャージは久しぶりに移動あり。
マイヨ・ジョーヌはウィギンス
マイヨ・ヴェールはサガン
マイヨ・ア・ポワ・ルージュはヴォクレールが獲得
マイヨ・ブランはヴァンガーデレン
・ÉTAPE 16 成績
1位 5h 35m 02s トマ・ヴォクレール(EUC)
2位 + 1m 40s クリスアンケル・セレンセン(STB)
3位 + 3m 22s ゴルカ・イサギーレインサウスティ(EUC)
・総合成績
1位 74h 15m 32s ブラドレー・ウィギンス(SKY)
2位 + 2m 05s クリス・フルーム(SKY)
3位 + 2m 23s ヴィンチェンツォ・ニバリ(LIQ)
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