「ONE OUTS」「LIAR GAME」などでお馴染みの甲斐谷忍さんの新作。
今度は競馬を題材にした作品です。
最初に書いた2作品のような相手との駆け引きを
描写する作品ではなく、基本的には個々の戦いを描いています。
どちらかというと「小田霧響子の嘘」のような
細かい描写を元に推理していく感じの作品です。
主人公は漫画家を目指しつつも挫折してしまった七雄君が
競馬で結果を……出しそうで出させてもらえない
この出し惜しみ感がうまいのですよなー。
甲斐谷さんはTwitterでよく競馬について語っているのですが、
競馬に対しての好きという気持ちが作品からにじみ出ています。
こういうのんびり楽しめる作品も上手く描くんだなぁ……
この単行本を読むと「ジャンプ改」ですぐに続きが読めるというのも
新雑誌で読者をつかむという目的には良いかも。
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