Étape 16 コース概要(182km)アルプス山脈2日目は、超級の峠が2つ、1級・2級が1つずつと、
距離は少し短いですが昨日以上の難コースかも。
もう大詰めという事で、各賞を狙う選手に、
ステージ優勝を狙う選手が活発に動いてきそうでしたが……。
この日はスタート前から放送開始。
スタート直後にモローが逃げに出ますが、
すぐに集団に吸収されてしまいます。
しかしその後のラスムッセンが一気に飛び出し、
追いかけてきたヴァリャベッチと共に逃げを成功させます。
まずは
ガリビエ峠(カテゴリ超級 標高2646m/42.8km/4.5%)へ。
ちなみに標高差は1906m、峠のデータを見ても分かる通り
40kmを超える長い長い上り坂。
カザールが先行した2人に追いつき3人の集団に。
後方集団からも10人以上が追走して、
3つの集団に分裂しました。
タイム差と人数は変わったものの、3つの集団に分かれたまま
ガリビエ峠を通過して行く選手達。
まだ山岳を3つも残しているからか、
後方集団は力強く追い上げては行きません。
続いての峠も、カテゴリ超級の厳しい峠である
クロワ・フェール峠(カテゴリ超級 標高2067m/22.7km/6.9%)。
ここの登りでカザールがまず遅れ、
最初から一緒に逃げていたヴァリャベッチも遅れてしまい、
ラスムッセンが1人旅状態になってしまいます。
しかしラスムッセンの登りは力強い、
さすがは昨年の山岳賞を取っただけは有ります。
さらに後方でも大きく動きが出ました。
2番目の集団は大集団に吸収され、
さらにライプハイマーがアタックし、
ラスムッセンを追いかけて行きました。
モラー峠(カテゴリ2級 標高1638m/5.8km/6.8%)も
ラスムッセンが1人旅で通過。
追いかけていたライプハイマーも、ヴァリャベッチとともに
2位集団で通過していきました。
ここでの下りも狭くて急だったために落車が……
下りは100km/hは出る事もあり、
事故が死に繋がる事もあるので気をつけてほしいな。
それでも攻めずには居られないのが勝負師なんでしょうけど。
最後の峠はゴール地点にもなっている
ラ・トゥシュイール(カテゴリ1級 標高1705m/18.4km/6%)。
最後の上りに入ってもラスムッセンは快調。
ライプハイマーもヴァリャベッチを登りで置き去りにして
ラスムッセンとの少しずつ差を詰めて行きました。
後方集団ではメンショフがアタック開始。
次々と選手が追いかけて行きましたが、
マイヨ・ジョーヌのランディスは追い上げません。
前日から、6位のクレーデンをマークしていたので
クレーデンをきっちりマークして力を溜めている……
誰もがそう思っていました。
結局メンショフのアタックは集団に吸収されて、
待っていたメンバーがここでは良い選択となりました。
そして今度はサストレがアタック。
一気にペースが上がっていったのですが
ここでランディスのみが遅れ始めてしまいました……
走りから力強さが失われ、どんどんと遅れていきました。
ランディスをちぎった集団は、ランディスとのタイム差を
詰めるべくさらにアタックを開始します。
このグループには総合2位~6位のペレイロ、デッセル、
メンショフ、サストレ、クレーデンが居り、
総合首位のランディスを突き落とすべく、
力を振り絞ってペースを上げていきます。
さらにサストレは、その中からも飛び出し
アタックをかけていきます。
ペースを上げて2位のライプハイマーをかわし、
クレーデンや他の総合上位の選手とのタイム差を
さらに広げようとペダルを踏んで行きました。
結局ラスムッセンが逃げ切りに成功しステージ優勝。
山岳賞ポイントも荒稼ぎし、マイヨ・ア・ポワ・ルージュ
(山岳賞ジャージ)も同時に獲得しました。
2位のサストレに続いて3位でゴールしたのは……
前日にマイヨ・ジョーヌを奪われたペレイロ。
素晴らしい走りでマイヨ・ジョーヌを奪還し、
総合優勝にまで手が届きそうな所にやってきました。
失速したランディスは、10分04秒遅れでゴール。
総合成績でも8分8秒遅れの11位となり
優勝は絶望的な状況となってしまいました。
ここまでの総合順位は
[1] オスカル・ペレイロ 74時間38分05秒
[2] カルロス・サストレ 1分50秒遅れ
[3] アンドレアス・クレーデン 2分29秒遅れ
[4] シリル・デッセル 2分43秒遅れ
[5] カデル・エヴァンス 2分56秒遅れ
[6] デニス・メンショフ 3分56秒遅れ
以下は6分以上の差が付いているので、
総合優勝はこの6人に絞られたと考えられそうです。
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