Étape 15 コース概要(187km)2000km走破し選手達は、アルプス山脈へ突入。
峠は3つですが、どれも10km以上の長い登り。
さらに最後の峠は幾多の名勝負が繰り広げられてきた
ラルプ・デュエズ(カテゴリ超級 標高1850m/13.8km/7.9%)。
登り切った所に有る山頂ゴールを目指して選手は走ります。
今年のツール最大の山場がやってきました。
50km付近から放送開始。
25人の大きな逃げ集団が形成されていました。
最初のイゾアール峠(カテゴリ超級 標高2360m/14.5km/7%)で、
いきなり集団が崩壊してしまいます。
結局、頂上をトップで通過したのはガルゼッリ。
2位はマイヨ・ア・ポワ・ルージュを着たデラフエンテ。
山岳賞を守ろうと頑張っています。
1人で逃げていたガルゼッリでしたが、
ロータレ峠(カテゴリ2級 標高2058m/12.1km/7.9%)の手前で
後方の逃げ集団に追いつかれてしまいました。
そして峠の登りで、先頭集団から再び脱落者が出ていきます。
この時、世界王者トム・ボーネンのリタイヤ情報が……
結局1勝も出来ないまま、ツールを去る事となりました。
ロータレ峠頂上の山岳ポイントは、
集団から抜け出したデラフエンテ、ビーラが1位・2位で通過。
その後、逃げ集団も吸収され16人で下って行きます。
下り途中では通り雨に降られましたが、
大きな事故も起きずホッと一安心。
そしていよいよ激戦必至のラルプ・デュエズ
(カテゴリ超級 標高1850m 13.8km/7.9%)へと突入。
山に強い選手はぐんぐんと登って行き、
反対に疲れが溜まっている先取や登坂に弱い選手は
どんどんと追い越されていく。
逃げ集団からは結局シュレク、クネゴの2人が抜け出します。
追走集団は、登坂になったとたんにバラバラに。
しかし、クレーデンとランディスの総合上位争いを
している2人が、先頭の2人を追いかけて行きます。
2kmを残した所でシュレクがスパートをかけます。
そのまま最後まで押し切り、嬉しいツール初優勝を挙げました。
そして総合タイム1位のマイヨ・ジョーヌについても
10秒差で逆転したランディスが奪回しました。
しかしラルプ・デュエズは自転車で登りたくは無いですね。
スキー場へ行く途中のようなクネクネ道なんですよ……。
選手の凄さが改めて分かります。
Étape 16もアルプスの山岳ステージ。
ランディスが大勢を決する走りを見せるのか?
それとも逆転する選手が出てくるのか。
あと2日残っているアルプスで、
どんなドラマが待っているのか楽しみです。
Étape 16 コース概要(182km)Étape 17 コース概要(200.5km)
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