大会公式サイト
http://www.letour.fr/
Étape 19 Modane Valfréjus -> Alpe-d’Huez【109.5km】
コース図等
http://www.letour.fr/2011/TDF/COURSE/fr/1900/etape_par_etape.html
アルプス3連戦の最終日は名物峠2連続。
1級山岳を越えた後、前のステージのゴールとなったガリビエを超え
そして名物の九十九折が待ち迎えるラルプ・デュエズがゴール。
今年のツールの行方を左右するに相応しいステージです。
実況は谷口広明さん、解説は栗村修さん、永井孝樹さん。
総合成績を左右するステージという事でスタート前から放送されました。
スタートしてすぐにフーガーランドがアタック、
これに3人がついていき4人が抜け出します。
9人の追走集団が追いついた所で大集団は容認の構えに移行。
あと1人が逃げ集団に追いつき14人の逃げ集団が形成されました。
1級Col du Télégrapheの登坂突入時で大集団との差は2分40秒
登り始めてすぐにセレンセンがアタック、
これはコンタドールの為の先行、この後の2つの超級の為の布石と
思っていたのですが……コンタドールが続いてアタック。
最初の登坂で仕掛けてくるとは。
ついて行ったのはヴォクレール、アンディ、エヴァンスのみ、
他の選手はいきなり遅れてしまいました。
コンタドールは力強く引き続け、ヴォクレール、エヴァンスを篩い落とします。
そして山頂手前で逃げ集団に追いついてしまいました。
1級Col du Télégrapheの山頂はイザギーレがトップ通過、
アンディが2位通過し山岳ポイントでトップに。
すぐに超級Col du Galibierの登坂に入っていきました。
コンタドールの牽きで先頭は5人に、
ヴォクレールが単独で追っていきますが、
少し差がつきすぎてしまった感じ。
ヴォクレールはタイム差をどんどん広げられ結局大集団に戻る形に。
これでアシストの助けを得つつ体力を戻せるかがポイント。
頂上まで3kmを切り大集団からサミュエル・サンチェスがアタック。
対照的にヴォクレールは千切れつつあります。
超級Col du Galibierの山頂はアンディが先頭で通過。
追走のサミュエル・サンチェスは30秒差と差を詰めてきました。
大集団は1分以上遅れていますが、下りでどこまで詰められるか。
下りでサンチェスは逃げ集団に合流、
エヴァンスとフランクも合流間近なところまで。
一方ヴォクレールは2分の差をつけられ厳しい状態に。
そして最後の山岳、超級Alpe d'Huezに入るまえに
エヴァンス、フランクが逃げ集団に追いつきました。
逃げ集団からはローランがアタック、
少し遅れてヘシェダルが合流し2人が先頭に。
残されたメンバーは牽制しあう形で前を追っていきませんが、
ステージ優勝よりも総合争いの方が大事だからこれは理解できます。
超級Alpe d'Huezの登坂を前に、
ユーロップカーの牽きで追走集団がコンタドールらに合流。
ヴォクレールは牽いてもらって追いつきましたが、
最後のAlpe d'Huezで耐え切ることは出来ないかもなぁ。
いよいよ超級Alpe d'Huezに突入。
逃げている2人とメイン集団との差は2分半以上。
まず仕掛けたのはエヴァンス、
これでヴォクレール、タラマヨとジャージを着た2人が脱落。
エヴァンスが集団に吸収されると、
次に仕掛けたのはコンタドール。
エヴァンス、アンディはついていけず
コンタドールは単独で前2人を追い始めました。
エヴァンスもアンディも、まだ先が長い上に
コンタドールとのタイム差があるので無理はしない選択かな。
コンタドールは逃げている2人に追いつくと、
あっという間に引き離していきました。
残り10kmでコンタドールが先頭、追走はローランを挟み、
シュレク兄弟にサンチェス、エヴァンスがいる集団。
ここまでがステージ優勝の可能性を残す選手になりそう。
ヴォクレールは30秒遅れマイヨ・ジョーヌを失うのが確定的に。
頑張っていたけど流石に超級山岳は厳しいかぁ。
追走集団からサンチェスがアタックしローランに合流。
これでローランは少し楽になるかも。
コンタドールは少しオーバーペースだったのか、
残り5kmを切る辺りからペースが鈍ってきました。
追走のローラン、サンチェスは15秒ぐらいの差に。
クネゴが残り3kmでアタックしましたが、
総合で影響ないと見るやシュレク兄弟とエヴァンスは追わず。
そして前では追走2人がコンタドールに追いつきました。
残り2kmでローランがアタック、
コンタドールとサンチェスを振り切り独走に入りました。
メイン集団ではエヴァンスがアタック。
アンディが反応し、あっという間に先行していたクネゴに合流。
結局ローランはそのまま逃げ切り勝利。
新人賞争いでもトップに立つ会心のレースとなりました。
サンチェスが14秒差、コンタドール23秒差、
エヴァンス、シュレク兄弟が57秒差、
ヴォクレールは3分21秒差と粘りを見せましたが
マイヨ・ジョーヌは失ってしまいました。
やはり総合が大きく動くこととなった超級Alpe d'Huez、
今年はかなり面白いレースになりました。
4賞ジャージはポイント賞ジャージ以外が移動
マイヨ・ジョーヌはアンディ・シュレク
ポイント賞はカヴェンディッシュ
山岳賞はサミュエル・サンチェス
新人賞はローラン
・Étape 19 成績
1位 3h 13m 25s ピエール・ローラン(EUC)
2位 + 14s アルベルト・コンタドール(SBS)
3位 + 23s サミュエル・サンチェス(EUS)
・総合成績
1位 82h 48m 43s アンディ・シュレク(LEO)
2位 + 53s フランク・シュレク(LEO)
3位 + 57s カデル・エヴァンス(BMC)
http://www.letour.fr/2011/TDF/LIVE/fr/1900/classement/index.html
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