大会公式サイト
http://www.letour.fr/
Étape 9 Issoire -> Saint-Flour【208km】
コース図等
http://www.letour.fr/2011/TDF/COURSE/fr/900/etape_par_etape.html
第1週の最終日、休息日を控えた第9ステージは
8つの山岳ポイントが設定された起伏に富んだステージ。
3・2・2・3・3・2・4・4と全て2級以下とは言え
これだけアップダウンが続くと、ライバルの動向を含めて
神経を使わされることとなりそうです
実況は永田実さん、解説は栗村修さん、宮澤崇史さん。
放送開始時点では6人が逃げており62km地点付近を走行中
大集団とは3分45秒の差がついていました。
長いステージでかつアップダウンが多いのですが
逃げに乗ったメンバーが強力だからか
大集団は4分以上の差を開かずに追っていきます。
のんびりムードで走っている中でコンタドールが落車、
集団内での接触が原因だったようですが、
ちょっと運がないように見えるなぁ。
2級Col du Pas de Peyrol、
山頂でヴォクレールとフーガーランドが争いましたが
ヴォクレールが先頭で通過。
これでフーガーランドは再び山岳ポイントでトップに。
しかしヴォクレールが1点差にいるので、
この後の山岳でも激しく争うことになりそうです。
大集団は山頂を3分34秒遅れで通過しました。
下りに入った所で大集団で大人数が巻き込まれる落車が発生。
ヴィノクロフは崖から落ちてしまい、自力で道路まで上がれない状態。
ヴァンデンブロックは鎖骨骨折をしたようです。
この2人はこのままリタイヤしそう……残念すぎる。
2級Col du Perthusの登坂でテルプストラが遅れ
先頭は5人になっていました。
そして山頂ではフーガーランドがヴォクレールを押さえ先頭で通過。
これでヴォクレールと3点差に。
大集団は落車の影響でペースが落ちてしまい、7分30秒以上遅れて山頂通過。
もしかしたら逃げに乗っているヴォクレールに
マイヨ・ジョーヌの可能性が出てきたかな。
ヴォクレールとフーガーランドが話をしているシーンが映されましたが、
マイヨ・ジョーヌの可能性が出てきたことで
山岳賞を譲るという流れになるのかもしれないなぁ。
そしてザブリスキーがリタイヤという情報が。
力ある選手が次々とリタイヤしていくのはやるせないです。
3級Col de Cèreは争わずにフーガーランドが先頭で通過。
やはりヴォクレールはマイヨ・ジョーヌ狙いにシフトしたのかな。
大集団は6分12秒遅れで通過、一時は速度が落ちた大集団ですが
逃げ切りは許さないという方向性は維持している感じ。
3級Côte de la Chevadeも逃げ5人は争いなく通過。
逃げ集団の5人は無駄に体力を使わない方向に話がついているようです。
大集団は5分半ほど遅れて山頂を通過。
2級Col de Prat de Boucの登坂途中で
ヴォクレールにパンクが発生。
すぐに復帰しましたが、これでちょっと脚を使っちゃったか。
この山岳の山頂も逃げ5人は争わずに静かに通過。
大集団は4分50秒差で通過。
残りは50km弱なので集団がしっかり追っていけば
逃げ5人を吸収できるはずかな。
下りに入って逃げ5人が快調なペースで走り続け
タイム差を縮めさせないまま10kmほど進行。
差が5分台に乗り逃げ切りの可能性も出てくるか……と思われた所で
TV局の車が逃げ5人を抜こうとした所でフレチャを跳ね飛ばしました。
さらに弾みでフーガーランドも飛ばされていました。
かなり大きな怪我をしてしまったようですが……これは不運すぎる。
残った3人はフレチャ、フーガーランドを待たずに進んでいきます。
フレチャはすぐに復帰しましたが、
フーガーランドは時間がかかっている感じ。
リタイヤしてもおかしくないレベルの吹き飛び方だったなぁ。
スプリントポイントも逃げ3人は争わず通過。
大集団ではジルベールが先頭で通過、
5位通過だったのでそこそこポイント稼げたかな。
この時点でタイム差は4分台後半、
逃げ切りの可能性が高まってきました。
4級Côte du Château d'Alleuze、
山頂はヴォクレールが先頭通過で1ポイント獲得。
フーガーランドとの差を1ポイント詰めました。
大集団は4分超の遅れで通過と差を詰められませんでした。
そして下りで大集団の先頭が横に広がり、タイム差が広がり始めました。
この状況を見てJ SPORTS解説の栗村さんが
「大集団がヴォクレールに屈しました」と言っていましたが、
これは素晴らしい表現だなぁ。
ヴォクレールが牽き続けたまま最後の山岳
4級SAINT-FLOUR Montée des Orguesに突入。
マイヨ・ジョーヌをほぼ確定させているヴォクレールの牽きは
まったく衰えることを知りません。
最後はルイスレオン・サンチェスが牽いた状態でゴール前に。
ヴォクレールが仕掛けましたが、ルイスレオン・サンチェスは前に出させず
そのまま2人を突き放してゴールに入り込みました。
大集団は3分59秒遅れでゴール。
フレチャは16分38秒遅れ、フーガーランドは16分44秒遅れでゴール。
不意の事故に巻き込まれてしまったにもかかわらず
ゴールまでたどり着いた2人の選手の姿に涙が出そうになりました。
4賞ジャージはマイヨ・ジョーヌ、山岳賞が移動。
マイヨ・ジョーヌはトマ・ヴォクレール、
ポイント賞はジルベール、
山岳賞はヴァンガードレン、
新人賞はヘーシンク。
・Étape 9 成績
1位 5h 27m 09s ルイスレオン・サンチェス(RAB)
2位 + 12s トマ・ヴォクレール(EUC)
3位 + 15s サンディ・カザール(FDJ)
・総合成績
1位 38h 35m 11s トマ・ヴォクレール(EUC)
2位 + 1m 49s ルイスレオン・サンチェス(RAB)
3位 + 2m 26s カデル・エヴァンス(BMC)
http://www.letour.fr/2011/TDF/LIVE/fr/900/classement/index.html
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