2ヵ月半にわたって行われてきたNFL Europeも
ついに最終戦World Bowlを迎えました。
攻守ともにリーグ1位のFRA(フランクフルト・ギャラクシー)、
得点力リーグ1位のAMSという、面白い組み合わせ……
だったのですが、試合自体はちょっと地味な展開。
ワールドカップでも、スリップする選手が続出していましたが、
この試合でもスリップする選手が多く、
オフェンスには厳しい試合となりました。
以下感想は「▼」内です。
第1Qは互いにボールを進められずに、
フィールドポジションの争いになりました。
そんな中でパントで敵陣2ヤードまで押し込んだFRAが、
QBサックでセーフティを獲得してFRAが2点を先制。
続いての第2Qも、静かな展開。
AMSが相手の反則も生かしてTDに結びつけ
2-7と逆転に成功しますが、
その後FRAは48ヤードFGを失敗するなど、
得点のチャンスを生かすことが出来ず、2-7のまま前半が終了。
上でも書いた通り、滑りやすいフィールドのせいで
ラン・パスともに出にくい状況。
そのため獲得ヤードは、FRAは96ヤード、AMSは105ヤードと
オフェンス1位・2位のチーム同士の対決とは思えないぐらい
ロースコアなゲームとなりました。
第3Qに入ると、ランプレイを中心にしたFRAの攻撃が
じわりじわりとAMSにダメージを与えていきます。
最初の攻撃は得点に繋げられなかったものの、
2回目の攻撃でTDを奪い逆転すると、3回目の攻撃ではFGで3点を加点。
コンディションが悪い状況でも、ある程度計算できるランプレイで
FRAがテンポを掴み始めていきました。
第4Qに入っても、FRAはランプレイで時間を消費しながら前進。
8分42秒を使ってFGへとつないで7-15と8点差まで広げた上に、
残り時間を4分30秒強まで使ってしまいます。
こうなるとAMSはパスに頼らざるを得ませんが、
2番手QBアレンには荷が重すぎました。
敵陣25ヤードまで前進するもののQBサックで11ヤード後退すると、
そのまま4th downギャンブルも失敗し万事休す。
FRAは最後にとどめのTDを奪って7-22とし、
勝利を確定的なものとしました。
FRAは最後もQBサックを決める完璧な内容。
FRAはリーグ時に2連敗したAMSに、
最高な形でお返しする事が出来ました。
これで3回目のリーグ制覇となりました。
対するAMSは、エースQBハムダンの離脱があまりにも大きく、
試合結果に直接響いてしまう結果となりました。
やっぱりQBは大事だなぁ……。
・番外
観客数は36286人。ヨーロッパ、特にドイツに
フットボールが着実に根付いてきているのが分かる数字です。
実況は近藤祐司さん、解説は河口正史さんの黄金コンビでしたから
話が面白くならないわけがない……今回も面白い話連発でした。
河口さんはNFL Europeの選手時代、カジノで勝ったら美味しい外食、
負けたら宿の料理で我慢……という大暴露話をしてくれました。
各国のメディアが映されている中に、この試合の実況の
近藤さんの姿も……それを見た河口さんが文句をたらたら。
いや、気持ちは分かりますけどね。
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