大会公式サイト
(フランス語) http://www.letour.fr/fr/homepage_courseTDF.html
(英語) http://www.letour.fr/us/homepage_courseTDF.html
ÉTAPE 9 Morzine-Avoriaz -> Saint-Jean-de-Maurienne【204.5Km】
コース図等
http://www.letour.fr/2010/TDF/LIVE/fr/900/etape_par_etape.html
200km超の距離に加え、4級・1級・2級・1級
さらに最後に今年初の超級山岳と激しいアップダウンがあるステージ。
翌日から少しコース難度は緩くなるので、総合上位を狙う選手は
このステージで仕掛けてくる可能性が高いですね。
実況は永田実さん、解説は今中大介さん、栗村修さん。
放送開始時点ではスタート前、今日もスタート前から放送開始、
選手たちはスタートの時を待っていました。
エヴァンスとランスが隣りにいましたが……
この2人は昨日で明暗が大きく分かれたのですよね。
パレード走行の後、旗が振られてレースがスタート。
いきなりシャヴァネルが飛び出していきました。
しかし逃げに乗ろうとする選手が多すぎたからこのアタックは失敗。
続いてアタックしたのは山岳賞ジャージを着るピノー、
これに10人がついていき11人の逃げ集団が形成されます。
この逃げに対してBMCが大集団を抑え逃げを容認する構え、
2つ目のアタックでレースが落ち着くこととなりました。
この逃げ集団にハスホフトもスプリントポイント目当てに入っていましたが、
これが出来るのがハスホフトの強みだよなぁ。
この後ポポヴィッチ、ハンターが抜け出し、
逃げ集団に追いつくべく追走を始めます。
4級Côte de Châtillonでは大きな動きもなく山頂を通過。
ピノーが1位通過しポイントを重ねていきます。
下ったところにあるスプリントポイントはハスホフトが1位通過。
一仕事終えたとばかりにローテーションで下がっていきました。
休むまもなく1級Col de la Colombièreに突入。
マキュワン会長はすでにグルペットを作る体制に。
そして大集団ではヴィノクロフが仕掛けますが失敗。
まだ集団は落ち着いては居ないようです。
続いてはクネゴがアタックすると、
ゼールドライヤーズとパウリーニョがついていき追走の2人に合流。
さらに5人になった追走集団からクネゴとパウリーニョが抜け出し
新たな追走集団が形成されました。
逃げ集団からハスホフトが脱落、
追走2人からパウリーニョが脱落して代わりにターラメエが合流しました。
続いてフローリンガーが逃げ集団から脱落、
追走2人にかわされていきました。
山頂付近でモローがアタック、ピノーは虚を突かれたのか対応しきれず
1位通過を許してしまいました。
1分遅れでターラメエが通過、大集団は3分半遅れ。
大集団は勝負所はまだ先という雰囲気が感じられるなぁ。
下りに入って逃げ9人に追走2人+登りで遅れたフローリンガーが合流。
追走の選手は大集団に吸収され、逃げ12人と大集団という形に。
タイム差は3分強とまだ広がりきっていません。
このステージはあまり差を開かないように
続いての2級Col des Aravisでは大きな仕掛けは起きず。
逃げ集団では、頂上付近でポイントを狙うべく仕掛けがありましたが
ピノーが今度はきっちり1位通過しポイントを重ねました。
大集団は約5分遅れで山頂を通過、少しタイム差が開いてきたかな。
この後10kmぐらいの下りは九十九折な事もあり集団はスピードが上がらず
タイム差は5分半ぐらいまで広がっていきました。
1級Col des Saisiesの登坂に突入。
少し厳しい登りなのですが、逃げ集団の12人、
そして大集団の主要選手で遅れる選手はいませんでした。
補給ポイントがあることで仕掛けを打ちにくい
次に超級が控えているので力を貯めているようです。
山頂付近では逃げ集団でまたピノー、モロー、シャルトーで
山岳ポイント争いが発生しましたが、ピノーが他2人を抑えてトップ通過。
ピノーは狙い通りにポイントを重ねられましたが、
最後の超級も取ればかなり楽になれそう。
大集団は約4分半の遅れで山頂を通過、ちょっとタイム差が詰まりました。
次の超級山岳の登坂口まで、下りと平坦部分で50kmあまり
ここは体勢を整える形でレースが進行。
登坂口に入る頃には、逃げ12人と大集団の差は
約6分半まで広がっていました。
残り60kmで6分半差は平坦ステージではギリギリの差ですが、
超級の登坂ではこれでも差が小さいぐらいかも。
登坂距離25.5km 平均勾配6.2% 最大勾配 9.5%
超級Col de la Madeleineは勾配はそこそこですが距離が長い。
タイムに差がつく可能性が非常に高い勝負所の登坂ですよ。
逃げ集団では登坂に入ってすぐにピノーが脱落。
これでシャルトーの山岳賞ジャージが
さらにターラマエ、フローリンガーも脱落して逃げは9人に。
大集団からも献身的なアシストを見せている新城、
10位のロジャースなど、どんどん遅れる選手が出始めます。
大集団から仕掛けてきたのはヴィノクロフ、
他の選手はこのアタックに反応しませんでした。
ヴィノはタイム差的には気にならない選手ですけど
良いペースメーカーになるので利用する選手が出ると思ったのですが。
逃げ集団からノチェンティーニが脱落、
さらにルイスレオンサンチェスを牽く役目を終えたグティエレスが
逃げ集団から千切れていきこれで逃げは7人に。
さらにフォイクト、ゴチエがちぎれ
逃げ7人から集団までのタイム差は5分ありますが、
まだ10km以上有るので逃げ切れるかは微妙な感じ。
ピノーが遅れた為、シャルトーに山岳賞ジャージの可能性が出てきたので、
シャルトーは何とか山頂までは逃げ切りたい所です。
山頂まで10km近くある残り41km地点付近で
メイン集団からエヴァンスが遅れ始め
あっという間に置いていかれてしまいました。
これでマイヨ・ジョーヌ争いは混沌とした状況に。
当然のようにアスタナは集団のペースを一気に引き上げ
エヴァンスとの差を広げるとともに、
他のライバルも潰しにかかってきました。
ナバーロの牽きについていけたのはコンタドールとアンディ・シュレク、
さらにサミュエル・サンチェスがこの2人をマイペースで追っていますが
他の選手は完全にふるい落とされてしまったかな。
エヴァンスはあっという間に2分遅れてしまいました。
グティエレスがチームメイトではないコンタドールにボトルを渡しました。
同国の選手とは言えなかなか珍しい光景だなぁ。
続いては逃げ集団から落ちてきたフォイクトが
チームメイトのシュレクの為に牽き始めました。
山岳ステージはこういうシーンがたくさん見られて良いんだよなぁ。
もちろんレース自体も熱いのですけど。
逃げ集団からモローが脱落し4人に。
山頂まであと3kmほどの所で、シュレク、コンタドールグループから
ランスのグループまで1分40秒差、エヴァンスのグループまで4分20秒差、
エヴァンスはかなり厳しいですね、これ。
逃げ集団は差を詰められながらも山頂まで逃げ切りました。
超級Col de la Madeleineをトップで通過したのはシャルトー
ピノーと同点になりましたが、超級を取った事で山岳賞ジャージを獲得。
これは逃げてきた甲斐があったというものです。
追走のコンタドール、アンディは2分11秒遅れで通過。
サミュエル・サンチェスは2分54秒遅れで通過、エヴァンスははるかかなた。
下りに入ってからはスピードの差が出難いからか
タイム差の変動があまりなくなりました。
下りのスペシャリストであるサミュエル・サンチェスが
あまり目立たないのは何でだろう?
エヴァンスが山頂を9分36秒遅れで通過、これは大ブレーキだなぁ。
今年のツールはマイヨを着ると遅れちゃうのか?
ってぐらい、マイヨを着た選手の大きな遅れが目立つなぁ。
コンタドール、アンディが逃げ5人から遅れていたモローに追いつき
追走集団は3人に。
サミュエル・サンチェスは脚を攣った為に
得意の下りが爆発できていないのか……残念だ。
先頭の4人は逃げ切れる差を持っていましたが、
牽制が入ってしまい追走の3人が迫ってきました。
そして残り1kmのアーチを超えたところで追走3人が逃げ4人に合流。
7人での争いとなりました。
ここまでずっと牽き続けていたカザールが
コーナーを利用して先頭に立つと、
ルイスレオンサンチェス、クネゴの追い込みを抑えそのままゴールイン。
これまで2位ばかりを取っていたカザールが
久しぶりのステージ優勝を飾りました。
エヴァンスは8分09秒遅れ、登坂を終えてから巻き返しましたが
大きく遅れてしまいました。
これで総合成績ではアンディ・シュレクが1位に立ちました。
マイヨ・ジョーヌはアンディ・シュレクが獲得
マイヨ・ヴェールもハスホフト
マイヨ・ア・ポワ・ルージュはシャルトー
マイヨ・ブランはアンディ・シュレク
・ÉTAPE 9 成績
1位 4h 54m 11s アンディ・シュレク(SAX)
2位 same time サミュエル・サンチェス(FOT)
3位 + 10s ロベルト・ヘーシンク(RAB)
・総合成績
1位 43h 35m 41s アンディ・シュレク(SAX)
2位 + 41s アルベルト・コンタドール(AST)
3位 + 2m 45s サミュエル・サンチェス(EUS)
http://www.letour.fr/2010/TDF/LIVE/fr/900/classement/index.html
PR