エンドゾーン目前で水町が止めたシーン。
確かに止めた事自体は凄いプレイだったのですが、
まだ勝利も決まっていないのに大喜びする
巨深の面々にかなり違和感を覚えました。
残り時間は2秒。
追加された水町と筧のやり取りは、まあ許容範囲内でした。
しかし泥門の方の描写が……
なぜか全員が肩で息をしていて、疲れきっている描写が。
確かに全員が両面で出場していますから
疲れているのは分かるのですが、あまりに唐突すぎな描写。
高見さんの「普通なら2秒あれば、おしくらまんじゅうで……」
という台詞に関しては、「2秒あれば」とわざわざ付け足されています。
この台詞変更から察するに、脚本家は残り0秒になっても
プレイが終了するまでは試合は終わらないって知らないんでしょうか。
分かりやすくしたつもりなんでしょうけど、
最初の恋ヶ浜戦での最後のプレイで、
残り時間が0になっても試合が続くという事は出てきているのですけど。
この後モン太がカッコよく「チビにはチビの戦い方がある……」
さらに「俺たちがばっちりフォローするからよ」と言っていますが、
中央のダイブプレイじゃモン太なんて役に立たないのに。
(しかしこの台詞がこの後のありえない描写に関わってくる事に)
タイムアウトが解けたのに、まだフィールド外で
円陣を組んでいる両チーム……タイムアウトが解けた後は
25秒以内にプレイを始めないと反則だよ。
「HUT」10回の間に巨深側の回想が入ったのですが、
そのせいでとめようとしているディフェンスラインの
焦る姿が描かれませんでした。
ボールの両端に仮想のライン(スクリメージライン)があり、
プレイが始まった瞬間に選手がスクリメージラインを超えていると
オフサイドの反則となります。
オフサイドの反則はほとんどの場合、守備側で発生します。
(なぜかは後述のフォルススタートを読んでもらえれば分かります)
その時に攻撃側はフリープレイという状態になり、
思わしくない結果になったら反則を適用し、
思わしい結果になったら反則を受け入れずプレイの結果を選びます。
残り0秒になった時のプレイで守備側が反則を犯していると、
残り時間が0でも、攻撃側ももう1回プレイできる権利が与えられます。
そういう面を狙ってのロングコールなのですが……。
さらに泥門側も反則連発。
攻撃側はボールが動いてプレイが始まるまでは、
全員が静止していなければなりません。
(だからオフサイドの反則が攻撃側で起きることはめったに無い)
漫画ではきちんとそのように描かれていたのですが、
ヒル魔は「HUT」言いながら動いているし、
十文字は指鳴らしている、黒木は前に動いている、
小結も頭を動かしている……頭をちょっと動かしただけでも
フォルススタートの反則を取られるのに、反則連発ですよ、これじゃ。
そしてプレイでは、モン太の肩を使って2段ジャンプ……ありえない。
これは確実ではないのですが、危険なプレイで反則を取られる可能性も。
そしてダイブ後、水町君たちの上を飛び越えたセナ君ですが
水町に引き戻されてしまいます。
でも……ボールが一瞬でもエンドゾーンの上空に運び込めていれば
それだけでタッチダウンと認定されるので、引き戻す前に
TDになっていると思うのですがね。
あと、せっかくの最後の水町vs小結も、
モン太が関わっちゃうと霞んじゃうよな。
そりゃね30分番組にしなきゃいけないのは分かるけど、
こうも捏造ばかりされると笑っちゃうんだけどな。
お願いですから、素直に原作をそのまま映像化してください。
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