エルリック兄弟にとって物語のはじまりでもある真実の扉を始め、
ロイ大佐とその部下たち、スカー、グリード、リン達の物語が絡み合い
最終局面に相応しい盛り上がりを見せています。
この25巻では真実の扉の前に役者が揃うこととなりましたが
これまでは兄エドの陰に隠れることが多かった
アルフォンスにスポットが当たった話が心をひきつけられました。
望んでいた物を振り切って今の戦いに備える。
再びこんなチャンスが訪れないかもしれないのに……
淡々と描かれていたからこそ破壊力が増したように感じました。
ここまで積み重ねてきたものを解きほぐしつつ
新たな物も積み重ねていく感じの重厚な物語の展開させ方には脱帽物。
間違いなく名作と呼ばれる作品がさらに大化けする
そんな状況を目の当たりにしているのが嬉しくもあり怖くもありますよ。
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