http://fake.blog.shinobi.jp/Entry/24/上のエントリでも紹介した
サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」が
文庫化されている事を知り、単行本を持っている
にも関わらず文庫版も買ってしまいました。
フェルマーの最終定理に関してのエントリは前も書いたのですが、
またかと思われるでしょうがお付き合いください。
アンドリュー・ワイルズによる3日間に渡る講演。
最後の最後に黒板にフェルマーの最終定理を書いての一言
「ここで終わりにしたいと思います」。
しかし、論文に穴があったために修正を余儀なくされ、
その修正に費やされたのは14ヶ月。
そしてついに訪れた運命の瞬間……。
元がBBCのドキュメンタリー番組だけあって、
読むほどに惹きこまれて行きます。
単行本が2000円を超える値段だったので薦めにくかったのですが、
こちらの本は税込みで820円とお求めやすい価格。
500ページに届こうかという厚い本ですが、
上にも書いたとおりエキサイティングな展開なので、
一気に読ませるだけの力を持っています。
数学的なことも多少は出てきますが、
全てを理解しなくても十分読み進めていけるので、
万人に向けてオススメできる作品です。
そういえば、「コマネチ大学数学科」で出てきた
物質充填問題についても触れられていました。
どこかで見た事が……と思ったらこの本だったのか。
フェルマーの最終定理が解けたとしても、
私達の生活にはほとんど影響は与えません。
しかし数学界の発展への寄与は計り知れないぐらい
大きいものでした。
それが理解できる……数学の力強さを知るのに最適の書ですよ。
フェルマーの最終定理サイモン シン Simon Singh 青木 薫
新潮社 2006-05
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