身の回りでは数字を使って様々な事象を表しています。
その中でも平均という考え方は、誰でも知っているはずです。
しかしこの平均という考え方は実は奥が深く、
騙される要因が多いものなのです。
例えば
12,7,16,13,10
というデータを考えてみます。
このデータの平均値は
(12+7+15+13+9)/5=56/5=11.2 となります。
しかしこのデータに100というデータを加えてしまうと
(12+7+15+13+9+100)/6=156/6=26
一気に平均値が倍以上になってしまいます。
平均値が倍だから全てのデータがほぼ倍であると
言う事が出来るでしょうか?そんな事は無いです。
1つのデータが突出した値を取る事によって、
平均値がガラッと変わってしまう。
こういう数字のマジックが、ドラゴン桜内でも触れられていた
「東大生の親は金持ち」という誤解に繋がっていくのです。
こういう誤解を減らすためには、分散(散らばり具合)を
調べるのが一番手っ取り早いのですが……
そうしなくても情報1つ1つを見ていけば、誤解は解けるはず。
しかし平均という考え方の落とし穴を知らない人は、
そのような数字を信じきってしまいます。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の中では、
50人に1人ただ⇒実質2%引き
(平均100人で2人「ただ」になるので2%引きとなる)
などの例を使って、平均を使う事で物事の本質が
分かりやすくなるということも示しています。
確率を使うと分かりやすくなる例です。
しかし確率というのは分かりやすい情報だからこそ、
その裏に隠されている真の情報を知る必要があるのですよ。
気を付けないと……数字のマジックに騙されかねませんから。
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