ずっと人間ドラマを書いてきましたが、
今回はジャンプ競技が久しぶりに見られました。
スキージャンプは恐怖心との勝負でもありますが、
それを上手く使った展開になっていたと思います。
前巻までに描かれたノノの背負っているもの
そして今巻で描かれた皇帝こと尻屋の背負っているもの
今回の2人の直接対決を前に描写した事によって
どちらにも感情移入してしまいたくなるような展開になっています。
緊張と弛緩が上手く繰り返されているのは上手いですし
少しブッ飛んだ人物の発言・行動がアクセントにもなっています。
でもスポーツや心理描写は正統派なんだよね……
改めて「奇才だなぁ」という事を感じました。
PR