数学で「正しい」と証明する事はとても難しい事です。
先週の「コマネチ大学数学科」で出題された
折り紙による最大正三角形を作る問題。
「なぜ最大になるのか?」という事を証明しようとすると、
とんでもなく難しい問題に変わってしまいます。
数学では100%正しいと言えなければ、
証明が為されたという事は言えません。
間違いが1箇所でも有ったら正しくは無いからです。
逆に言えば、間違いが1箇所でも有れば真ではなくなるので
間違っているという事は簡単に言えてしまいます。
高校までの証明問題はそれほど難しい問題ではありません。
しかし昨日のエントリで書いた「フェルマーの定理」は、
350年もの間プロ・アマ問わず、
数多の数学者の挑戦を跳ねのけてきました。
証明を完成させたアンドリュー・ワイルズ氏についても、
7年程かけて制作した論文に小さな穴が見つかったため、
その論文が正しいとは認められませんでした。
結局、その穴を修正するために1年半近くの時間がかかりましたが
それでも解決できただけ良かった方かもしれません。
数学者が取り組んでいる問題の中には、
一生を捧げても解決する事が出来ない問題もありますから。
自分は大学で数学の初歩の初歩をかじった程度ですが、
それでも数学の奥深さを感じる事が出来ました。
ゴールの見えない「正しい」事を証明するために戦う数学者達、
そんな数学者達が日本からも生まれて欲しいですが、
今の「ゆとり教育」じゃ……。
それでも「コマネチ大学数学科」のような、数学の魅力を
広くアピールできる番組がもっと見やすい時間に放送されれば、
もっと日本の数学界も盛り上がるかも……なんて夢見ちゃいます。
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