以前紹介した「<対話>の無い社会」(下にAmazonへのリンクあり)。
この本を読んで以来、著者である中島義道さんの本を
色々読んでいたのですが、この本は直球で心に届きました。
まずはタイトルにある10の言葉を書き出してみます。
・相手の気持ちを考えろよ!
・ひとりで生きてるんじゃないからな!
・おまえのためを思って言ってるんだぞ!
・もっと素直になれよ!
・一度頭を下げれば済むことじゃないか!
・謝れよ!
・弁解するな!
・胸に手をあててよく考えてみろ!
・みんなが厭な気分になるじゃないか!
・自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!
周りでも良く聞かれるフレーズではないでしょうか?
「<対話>の無い社会」でも触れられていた
「言葉を軽視する日本の社会」の問題点について、
この本では真正面から論じています。
上に挙げた言葉は、言葉の持つ本来の意味と
相手に伝えたい意味が大きく乖離しており、
言葉が欺瞞に満ちている事を指摘しています。
さらにこれらの言葉は、他人の気持ちを推し量っているようで
実はその人の言論を封じており、「本気で対話をしたい人」を
殺してしまうほどの殺傷力を持っています。
かなり主観的な文章なので、人を選ぶ本かもしれません。
読んでみると後頭部をハンマーで殴られたぐらいの
衝撃を受ける人もいるかも……。
でも、自分にとってはバイブル扱いになっている1冊。
ちょっと変わった本を読みたいという方、いかがですか?
私の嫌いな10の言葉中島 義道
Amazonで詳しく見るby G-Tools「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの中島 義道
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