長い間続いていた読みきり連載「水惑星年代記」シリーズも
6冊目となるこの「月娘(ルーニャン)」で完結。
これまでの単行本は時系列がバラバラの短編集だったのですが、
今回は月生まれのヨミコを中心とした物語。
軌道エレベータや宇宙を描いている部分はSF色が強いのですが、
地上に戻ってくると郷愁を誘うような景色が満載。
この2つの背反するような題材を、
上手く混ぜてくるのが大石まさる流です。
時系列がバラバラの読みきり短編集ですが、
この巻の最後にはこれまでの話が時系列順にまとめられた資料が掲載。
OURS本誌に掲載された物なのですが、これを見ながら作品を読んでいくと
話の横の繋がりが分かり易くなって、よりお話の深みが増すかも。
長い間の連載おつかれさまでした。
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